南九州大学は、「食」「緑」「人」に関する基礎的、応用的研究をすすめ、専門分野において社会に貢献寄与できる人材を育成します。

FD活動報告
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FD活動の反省と今後の活動

ここでは、平成24年度に取り組んだFD活動の反省と今後の活動について記述する。本学のFD活動は、全学的な取り組みと、学科・センター単位での独自の取り組みがある。それぞれI全学的とII学科・センター別とにそれぞれ分けて以下に反省と今後の活動について示す

全学的な反省と今後の活動

授業評価アンケートに関して

当該事業は、本格的に実施されて本年度で4年目であった。昨年度課題に挙がっていた「アンケートの回収などで職員の負担が挙げられており、アンケートの回収方法改善などを検討(特に都城キャンパス)」については、アンケート実施関連部署である学生支援課のスタッフのみで対応するのではなく、他部署のスタッフも動員することで負担を軽減した。しかしながら、もう一点課題に挙がっていた「アンケートの対象を全授業とする」という課題のクリアーはできなかった。次年度以降は、全授業を対象とする必要性の検討も含めて検討していかなくてはならない。

参観授業に関して

当該事業も本格的に実施されて本年度で4年目を迎えた。これまで本事業の大きな課題は「参加率」の低さにある。昨年度、参加促進に力を注いだが、効果がなかった。本年度はさらに参加促進を進めるべく、教授会での十分な呼びかけ、そして各学科のFD推進委員による学科会議等での十分な呼びかけを行ったが課題解決には至らなかった。次年度以降は参加促進の方法の検討のみならず、実施方法の見直しも含めて検討が必要となると考える。

FD講演会に関して

本事業も上記2事業と同様に本年度で4年目を迎えての実施であった。本年度は参加数が例年に比べ少なかったものの、それなりに多くの方に聞いていただけた。また参加者からも内容が満足している・理解できると高評価をいただいている。開催時期についても、学生の夏季休暇中を利用しての実施であり、参加しやすい時期を設定できていると思われる。今後は、南九州大学の教員(もちろん職員、短大教員も)にとって、「今必要なことは何か」をとらえ、その内容の講演を準備できるようにしていかなくてはならない。

全体的な反省と今後の活動

大学におけるFD活動は、大学教員の教育活動にとどまらず、研究活動や社会貢献、大学内の管理運営を含む広範な教員の活動の資質向上を目的に各大学で実施されてきている。南九州大学のFD活動は、平成25年度で委員会創設5年目を迎え、その活動内容も充実してきている。平成22年ごろからは、教育活動を重点に置いた活動が中心となってきており、①授業評価アンケートの実施、②参観授業の実施、③FD講演会の実施、④学科独自のFD活動など様々な取り組みを行ってきている。平成24年度には新規事業である⑤新入生魅力度調査・卒業生満足度調査を始めたところであり、年度を重ねるごとにその活動は充実してきている。

本学でFD活動を本格的にスタートさせて以来、まずはシステムづくりに重点をおいて取り組んできた。この4年間でほほシステムの骨格は出来上がってきている。そこで5年目の節目を迎える25年度は、これまで確立してきたFD推進システムのもとで取り組まれる諸活動の内容・質の向上をテーマにしていかなくてはならないと思われる。すなわち『ただ"やるだけ"の「FD」から"本当にやる"「FD」へ』と発展させてく年度と位置付け、活動をさらに活発化させなければならないものと思われる。FD活動事業をただ実施するだけでなく、実施した内容をしっかり評価し、評価の内容により次の計画へフィードバックしていくことを検討していかなくてはならない。委員会で計画するFD活動の各事業については、今後はPDCAサイクルに基づき業務を運営していくことを検討していかなくてはならないと考えられる。

学科・センター別の反省と今後の活動

環境園芸学科

新入生魅力度調査では学生の生活環境、サークル活動を行う上での環境について十分な魅力を得ていないとの結果が得られた。これらは全学的な問題であり、関係部署と連携をし対応を考えなければならない。また、新入生の中には就職支援活動や学科の担任制などについて知らないものもかなりいることから、これらについてはオリエンテーションや掲示等での周知をより徹底する必要があると考えられる。

今回の調査は同一学生による結果ではないが、卒業生満足度調査と新入生魅力度調査を比較すると、本学の理念、実学教育と少人数教育について卒業生満足度が低下している。一方で教養教育科目および専門基礎科目の設置については卒業生満足度調査の満足度が上昇している。これらの結果は大学としての根幹に関わることであり、大学あるいは学科として早急な結果の分析とその対応が必要である。

授業評価アンケートの結果からは、顕著な値の変化は見られなかったが、一部を除いて全体的にみると、本年度は昨年度より若干ではあるが、上昇しているように見受けられる。少しずつではあるが、確実に改善されているように見受けられることから、このまま改善の努力を惜しまず継続したい。

参観授業については、開催数は2授業、参加者各1名であった。これまで参観授業の参加者からは有意義な刺激を受けたとの印象が伝えられているのにもかかわらず、前回同様に貴重なFDの機会が活かされていない。参加の促すため参観授業の開催数の増加、あるいは以前行われていた参観義務化なども踏まえた方策が不可欠である。

学科独自に取り組んだFD活動については、前年度から継続する活動や企画を繰り返したものが多いが、完成年度として第一期卒業生を迎えるにあたり、学科として新たに卒業研究概要集の作製を行った。また、専攻による特別講義の開催、新規資格の提示なども行われた。これまでの旧学科(園芸学科、造園学科、地域環境学科)から移行した活動や企画を生かしつつ発展させる活動、さらには独自の新しい活動や企画を積極的に実施し、FD活動を推進する必要がある。

管理栄養学科

年課題に挙がっているが、管理栄養学科の独自のFD活動は主に「教育」に関連する活動が充実してきているがそれ以外の活動があまり充実していない。南九州大学FD推進委員会規定にも書かれている通り、FD活動は、教育活動に関することに限らず、研究活動、社会貢献、管理運営に関することも必要である。管理栄養学科においても、教育活動に関するFD活動だけでなく、研究活動などのFD活動も取り入れていくことが必要である。管理栄養学科では、近いうちに厚生労働省(関東厚生局)による監査が予想されている。管理栄養士養成課程で専門基礎科目および専門科目を教授する教員の研究歴が少なければ(毎年一定の研究業績があるかが問われる(過去にたくさんの業績あるのではなく、継続的に研究を行っているかが問われる))、管理栄養士養成施設の専任教員として認められない可能性がある。厚生労働省(関東厚生局)による監査を乗り切るために、各教員の研究推進を組織的に行っていかなくてはならない。その取り組みとして、研究推進の仕組み・方法について次年度以降学科でしっかり考えてまいりたい。

食品健康学科

(1)今年度の反省
今年度の前期・後期の授業評価アンケートの分析結果として、授業実施方法に関しては概ね良好であったが、学生の取り組みに関しては、昨年度同様に平均値が低い結果であった。参観授業に関しては、学科内で参観を促す機会が設けられたにも関わらず、昨年度と同様に参加者が少ない結果となった。教員にとって、どのような参観授業が理想的であるのかを深く議論した上で内容を再検討する必要がある。学科独自のFD活動に関しては、今年度から新たに導入された活動も含め、昨年度に引き続き学生の教育・研究内容の向上に繋がる各種活動を実施することができた。

(2)次年度以降のFD活動
授業に関しては、学生がより自主的・積極的に取り組むことに繋がる授業、双方向型の授業を実施するための具体的な方策を立て、実行していくことが必要である。専門教育関連では、食品開発に関する専門知識を実践的により深く学ぶことができるように、引き続き教育体制の整備を実施していく予定である。具体的には、学生の専門知識・技術の習得に繋がる食品開発実習教育及び醸造実習教育関連の設備の充実をさらに進めていくことにより、実学教育を一段と強化していく予定である。また、地域社会との連携活動を今まで以上に強化して、学生の教育・研究の充実に繋がる産官学の連携を今まで以上に深めていく。県内実業系高校との連携では、25年度も引き続き宮崎農業高校及び日南振徳高校と連携活動を実施するが、これまで以上に学生がより積極的に参加できる活動を増やしていく予定である。

子ども教育学科

今年度は、本学科にとってはじめての、小学校・幼稚園、保育所・児童施設への本格教育・保育実習が実施された。全教員がそれぞれ分担して小学校、幼稚園、保育所、児童施設への実習先訪問を行った。教育・保育実習への対応を通して、教員及び保育士養成校としての教育方針・目標や学生に育てたいこと、授業と教育・保育実習との関係等について改めて考える機会になった。学科内FD研修会でも授業(教科)と教育実習との関係をテーマとして取り上げ、教員同士で深めることができた。

今後の課題としては、第1に、今年度に引き続き、教員・保育士養成校として、教育・保育実習と大学での教育・研究との関係性について深めていきたい。関連して、教育・保育実習を環として、大学の教員間=教科間のつながりについても追求したいと考える。第2に、次年度で完成年度を迎え、学生数も更に増える中、上記第1の課題の検討も含めた学科内FD活動の時間をどう確保し位置づけるか、工夫していきたい。第3に、次年度は、新たに認定された「特別支援学校教諭」の履修カリキュラムがスタートするとともに、本学部開設4年目となる。これまでの成果と課題を踏まえたカリキュラムの改善等を検討し、その中で、教員の教育活動が一層豊かになるよう努めていきたい。

教養・教職センター

これまでのセンター内の活動をさらに発展させていくために、今後はセンター内でFDに関する検討の回数を増やすことを重視していく(毎月あるいは、2ヶ月に1回ごとに集まることを目指す)。当該検討会では全学的事業である参観授業の参加率を増やすために日程をどうするのか、授業評価アンケートで検討課題になっている「教養科目の必要性」、「教養科目の価値」をどう訴えていくのかを中心に検討していく。

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