FD活動報告
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FD活動の反省と今後の活動

ここでは、平成25年度に取り組んだFD活動の反省と今後の活動について記述する。本学のFD活動は、全学的な取り組みと、各学科・教職教養センター単位での独自の取り組みがある。それぞれⅠ全学的な取り組み。Ⅱ各学科・教職教養センター別に分けて以下に反省と今後の活動について示す。

全学的な反省と今後の活動

授業評価アンケートに関して

当該事業は、本格的に実施されて本年度で5年目であった。以前、課題として挙がっていた「アンケートの回収などで職員の負担」については、アンケートの回収方法改善などを検討し、特に都城キャンパスについては、アンケート実施関連部署である学生支援課以外の部署のスタッフの協力を得ることで負担を軽減した。もう一点課題に挙がっていた「アンケートの対象を全授業とする」という課題は解決にはいたらなかった。次年度以降は、全授業を対象とする必要性の検討も含めて検討していかなくてはならない。また、授業評価アンケートによる授業内容の向上、学生の満足度の向上についての効果の検証と、授業評価アンケートの内容、方法の見直し等についても検討が望まれる。

参観授業に関して

当該事業も本格的に実施されて本年度で5年目を迎えた。これまで本事業の大きな課題である「参加率」の低さ」について本年度は、さらに参加促進を進めるべく、教授会での十分な呼びかけ、そして各学科のFD推進委員による学科会議等での十分な呼びかけ、さらには開講期間の延長を図る等、参加促進に力を注いだ。しかし結果としては、学科によって(±)7名程度の変動が生じたが全体的には相殺する形となり大きな効果を得ることができなかった。次年度以降は参加促進の方法の検討のみならず、実施方法の見直しも含めて検討が必要となると考える。

FD講演会に関して

本事業も上記2事業と同様に本年度で5年目を迎えての実施であった。本年度は例年に比べ10名以上参加数が増加した。また参加者からも「内容に満足している」「具体的な事例に基づいていて理解できる」等と高評価をいただいている。開催時期についても、学生の夏季休暇中を利用しての実施であり、参加しやすい時期を設定できていると思われる。今後は、南九州学園の教職員にとって、高い関心、リアルなニーズをとらえ、その内容の沿った講演の企画をできるようにしていきたい。

全体的な反省と今後の活動

大学におけるFD活動は、大学教員の教育活動にとどまらず、研究活動や社会貢献、大学内の管理運営を含む広範な教員の活動の資質向上を目的に各大学で実施されてきている。南九州大学のFD活動は、平成25年度で委員会創設5年目を迎え、その活動内容も充実してきている。平成22年ごろからは、教育活動を重点に置いた活動が中心となってきており、①授業評価アンケートの実施、②参観授業の実施、③FD講演会の実施、④学科独自のFD活動など様々な取り組みを行ってきている。平成24年度には新規事業である⑤新入生魅力度調査・卒業生満足度調査を始めたところであり、年度を重ねるごとにその活動は充実してきている。また、今年度からは⑥本学に興味をもつ受験生およびその家族などのステークホルダーに対し、本学のFD活動について知ってもらうことを目的に、本学が行ってきたFD 活動の内容を本学のホームページ上に公開した。本事業は平成24年度より本事業の方向性を検討し、平成25 年度は予算を承認していただき、公開を実施した。今後も継続していくことにより、本学のブランドイメージ向上などを実現させたい。さらに、⑦FD活動事業のPDCAサイクルのシステムの構築の検討を始めたところであり、年度を重ねるごとにその活動は充実してきている。

本学でFD活動を本格的にスタートさせて以来、まずはシステムづくりに重点をおいて取り組んできたが、この5年間でほぼシステムは構築されたといえよう。そこで平成26年度は、上記⑦をふまえ、これまで構築してきたFD推進システムのフレームと、諸活動をモニタリングし、その内容・質のさらなる向上をテーマにしていきたいと考える。すなわち【"セカンド・ステップ"~FD実践システムの強化とさらなる深化を目指して~】を実施する年度と位置付け、活動をさらに活発化させる。FD活動事業を安易に継続するだけでなく、PDCAサイクルを実施した内容を丁寧にモニタリングし、次の計画へフィードバックし、さらに充実したFD活動へと発展させていくために検討していかなければならないと考えられる。

学科・センター別の反省と今後の活動

環境園芸学科

新入生魅力度調査では学生の生活環境、サークル活動を行う上での環境について十分な魅力を得ていないとの結果が得られた。これらは全学的な問題であり、関係部署と連携をしながら対応を考えなければならない。また、新入生の中には就職支援活動や学科の担任制などについて知らないものもかなりいることから、これらについてはオリエンテーションや掲示等での周知をより徹底する必要があると考えられる。

今回の調査は同一学生による結果ではないが、卒業生満足度調査と新入生魅力度調査を比較すると、本学の理念、実学教育と少人数教育について卒業生満足度が低下している。また、学生の専門科目に対する高い関心が認められるが、一方で教養教育科目に対する魅力度・満足度が低いことが示されている。学生への教養科目の重要性の理解や教養科目の在り方、教養と専門のバランス(専門の特化も含め)などについて検討が課題として考えられる。

これらの結果は大学としての根幹に関わることであり、大学あるいは学科として早急な結果の分析とその対応が必要である。
授業評価アンケートの結果からは、顕著な値の変化は見られなかったが、前期と比較して後期のポイントの低下が全項目で認められた。この原因はわからないが、教員側として改善の努力を惜しまず継続する必要がある。
参観授業については、開催数は3授業、参加者各4名であった。これまで参観授業の参加者からは有意義な刺激を受けたとの印象が伝えられているのにもかかわらず、前回同様に貴重なFDの機会が活かされていない。参加の促すため参観授業の開催数の増加、あるいは以前行われていた参観義務化なども踏まえた方策が不可欠である。

学科独自に取り組んだFD活動については、前年度から継続する活動や企画を繰り返したものが多い.これらの活動が形骸化しないよう、FD活動の意義について各教員個人が、また学科として再認識する必要があり、さらには独自の新しい活動や企画を積極的に考案、実施し、FD活動を推進させる取り組みが重要であると考えられる。

管理栄養学科

例年課題に挙がっているが、管理栄養学科の独自のFD活動は主に「教育」に関連する活動が充実してきているがそれ以外の活動があまり充実していない。南九州大学FD推進委員会規定にも書かれている通り、FD活動は、教育活動に関することに限らず、研究活動、社会貢献、管理運営に関することも必要である。管理栄養学科においても、教育活動に関するFD活動だけでなく、研究活動などのFD活動も取り入れていくことが必要である。管理栄養学科では、近いうちに厚生労働省(関東厚生局)による監査が予想されている。管理栄養士養成課程で専門基礎科目および専門科目を教授する教員の研究歴が少なければ(毎年一定の研究業績があるかが問われる(過去にたくさんの業績あるのではなく、継続的に研究を行っているかが問われる))、管理栄養士養成施設の専任教員として認められない可能性がある。厚生労働省(関東厚生局)による監査を乗り切るために、各教員の研究推進を組織的に行っていかなくてはならない。その取り組みとして、研究推進の仕組み・方法について次年度以降学科でしっかり考えてまいりたい。

食品健康学科

(1)今年度の反省
今年度の前期・後期の授業評価アンケートの分析結果として、授業実施方法に関しては概ね良好であったが、学生の取り組みに関しては、昨年度同様に平均値が低い項目があった。参観授業に関しては、学科内で参観を促す機会が設けられたにも関わらず、依然として参加者が少ない結果となった。教員のための参観授業の意義を深く議論した上で内容を再検討する必要がある。学科独自のFD活動に関しては、今年度から新たに導入された活動も含め、昨年度に引き続き学生の教育・研究内容の向上に繋がる各種活動を実施することができた。

(2)次年度以降のFD活動
授業に関しては、学生がより自主的・積極的に取り組むことに繋がる授業、双方向型の授業を実施するための具体的な方策を立て、実行していくことが必要であると考え、今後も継続していく。専門教育関連では、食品開発に関する専門知識を実践的により深く学ぶことができるように、引き続き教育体制の整備を実施していく。具体的には、学生の専門知識・技術の習得に繋がる食品開発実習教育及び醸造実習教育関連の設備の充実をさらに進めていくことにより、実学教育を一段と強化していく。また、地域社会との連携活動を今まで以上に強化して、学生の教育・研究の充実に繋がる産官学の連携を今まで以上に深めていく。県内実業系高校との連携では、26年度も引き続き宮崎農業高校及び日南振徳高校と連携活動を実施するが、これまで以上に学生がより積極的に参加できる活動を増やしていく。

子ども教育学科

今年度は、学科の完成年度で1~4年生まで全学年がそろい、学生数が増えた。また特別支援学校教諭免許状の取得が可能となり、特別支援教育の教員を新たに迎え入れることもできた。4学年にわたる授業やゼミ、実習指導等の教育活動、学生数の増加に伴う学生支援活動の増大等により、これまで以上に多忙さを実感する1年間であったが、各教員の創意工夫と相互の協力のもと、教育・学生支援に取り組むことができた。次年度以降、学生数のさらなる増加が見込まれる中、教育・指導力、学生支援力を更に磨いていくことが求められる。今後の課題としては、第1 に、新たな教員を迎え入れるなど教員体制にも若干の変化がある中、教員相互の研究や教育について相互理解が深まるようにFD活動の時間の確保に努めていきたい。第2に、学科開設5年目になる次年度は、これまでの成果と課題を改めて総括し、カリキュラムの改善等を検討していきたい。第3に、特別支援教育に関わる教育実習も加わっていく中、教育・保育実習についての本学科としての基本的な考え方を共有する機会を設けることや、教育・保育実習を環とした、教員間=教科間のつながりを追求していくことができればと考える。

教養・教職センター

これまでのセンター内の活動をさらに発展させていくために、今後はセンター内でFDに関する検討の回数を増やすことを重視していく(毎月あるいは、2ヶ月に1回ごとに集まることを目指す)。当該検討会では全学的事業である参観授業の参加率を増やすために日程をどうするのか、授業評価アンケートで検討課題になっている「教養科目の必要性」、「教養科目の価値」をどう訴えていくのかを中心に検討していく。

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