南九州大学は、「食」「緑」「人」に関する基礎的、応用的研究をすすめ、専門分野において社会に貢献寄与できる人材を育成します。

FD活動報告
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FD活動の反省と今後の活動

環境園芸学科

 新入生魅力度調査では学生の生活環境、サークル活動を行う上での環境について十分な魅力を得ていないとの結果が得られた。これらは全学的な問題であり、関係部署と連携をしながら対応を考えなければならない。

 また、新入生の中には就職支援活動や学科の担任制等について知らないものもかなりいることから、これらについてはオリエンテーションや掲示等での周知をより徹底する必要があると考えられる。方策を練らないと、おそらく魅力度が向上することはないであろう。

 今回の調査は同一学生による結果ではないが、卒業生満足度調査と新入生魅力度調査を比較すると、本学の理念、実学教育と少人数教育について卒業生満足度が低下している。また、学生の専門科目に対する高い関心が認められるが、一方で教養教育科目に対する魅力度・満足度が低いことが示されている。学生への教養科目の重要性の理解や教養科目の在り方、教養と専門のバランス(専門の特化も含め)等について検討が課題として考えられる。これらの結果は大学としての根幹に関わることであり、大学あるいは学科として早急な結果の分析とその対応が必要である。特に教養教職センターとの連携を深め、科目の選定や配置について熟考しなければならないだろう。

 授業評価アンケートの結果からは、顕著な値の変化は見られなかったが、多くの設問について年々評価が高まって来ているように見える。

 参観授業については、開催数は3授業、参加者8名であった。これまで参観授業の参加者からは有意義な刺激を受けたとの印象が伝えられているのにもかかわらず、前回同様に貴重なFDの機会が活かされていない。参加の促すため参観授業の開催数の増加、あるいは以前行われていた参観義務化等も踏まえた方策が不可欠である。

 学科独自に取り組んだFD活動については、前年度から継続する活動や企画を繰り返したものが多い。これらの活動が形骸化しないよう、FD活動の意義について各教員個人が、また学科として再認識する必要があり、さらには独自の新しい活動や企画を積極的に考案、実施し、FD活動を推進させる取り組みが重要であると考えられる。

管理栄養学科

 例年課題に挙がっているが、管理栄養学科の独自のFD活動は最終的に管理栄養士国家試験に合格するという目標に比重が大きくなるため、主に「教育」に関連する活動に対しては充実してきているが、それ以外の活動の充実が弱い傾向にある。

 南九州大学FD推進委員会規定にも書かれている通り、FD活動は、教育活動に関することに限らず、研究活動、社会貢献、管理運営に関することも必要である。そういった意味では今年度は地域連携等における「社会貢献」に関する活動が充実していた。毎年の課題となるが、管理栄養学科においては、教育活動に関するFD活動だけでなく、研究活動などのFD活動も取り入れていくことが必要である。

 管理栄養学科では、近いうちに厚生労働省(関東厚生局)による監査が予想されている。管理栄養士養成課程で専門基礎科目および専門科目を教授する教員の研究歴が少なければ(毎年一定の研究業績があるかが問われる(過去にたくさんの業績があるのではなく、継続的に研究を行っているかが問われる))、管理栄養士養成施設の専任教員として認められない可能性がある。厚生労働省(関東厚生局)による監査を乗り切るために、各教員の研究推進を組織的に行っていかなくてはならない。その取り組みとして、研究推進の仕組み・方法についてもしっかり考えてまいりたい。

食品開発科学科

(1)今年度の反省

 今年度の前期・後期の授業評価アンケートの分析結果として、授業実施方法に関してはほぼ前年並みの評価であったが、学生の取り組みに関しては、前年同様に評価が低い項目があった。

 授業参観に関しては、学科内で参観を促す機会が設けられたにも関わらず、依然として参加者が少ない結果となった。教員のための授業参観の意義を深く議論した上で内容をさらに検討する必要がある。

 学科独自のFD活動に関しては、今年度から新たに導入された活動も含め、引き続き学生の教育・研究内容の向上に繋がる多種多様な活動を実施することができた。

(2)次年度以降のFD活動

 授業に関しては、学生がより自主的・積極的に取り組むことに繋がる授業、双方向型の授業を実施するための具体的な方策を立てて実行することが必要と考えられるので、今後も継続していく。専門教育関連では、食品開発に関する専門知識を実践的により深く学ぶことができるように、引き続き教育体制の整備を実施していく。

 具体的には、学生の専門知識・技術の習得に繋がる食品開発実習教育及び醸造実習教育関連の設備の充実をさらに進めていくことにより、実学教育を一段と強化していく。

 また、地域社会との連携活動を段階的に強化して、学生の教育・研究の充実に繋がる産官学の連携を深めていく。県内実業系高校との連携では、28年度も引き続き宮崎農業高校及び日南振徳高校と連携活動を実施するが、学生がより積極的に参加できる活動をこれまで以上に増やしていく。

子ども教育学科

 一昨年初めて、本学部としての卒業2期生を送り出し、学部開設から5年間の集大成ともいえる就職実績が統計的に示され、卒業生44名のうち、公立小学校教員及び地方公務員最終試験に合格した者5名を含む43名が就職する結果(就職率95.7%)となった。

 また、昨年度は、卒業生47名うち、公立小学校教員及び地方公務員最終試験に合格した者9名を含む46名が就職する結果(就職率97.9%)となり、就職以外の1名も大学院への進学を決めるなど、前年度以上の好結果を示すこととなった。

しかし、この就職実績とは逆に、本年度実施した学生授業評価アンケート実施結果が、前期、後期ともに昨年度の結果を下回ったことは、大きな反省点といえる。教員各自が、授業改善のなかで改めて自身の授業の在り方を振り返り、創意工夫を重ねるとともに、アクティブ・ラーニングを目指した「学び方・教え方」に着目し、思考発信型授業へとイノベーションを起こす必要があると考える。

 また、今後の課題として、教員の退職に伴って、専門分野に応じた新たな教員を迎え入れるなど、学部全体を見据えた教員の配置も含めて、教員相互の研究や教育内容について相互理解が深まるようにFD活動の時間の確保に努めていきたい。さらに、学生の教職志望に応じた学校種等の免許状選択を踏まえて、これまでの教育内容の成果と課題を改めて総括し、カリキュラムの改善等を検討していくなど、授業と教員との横断的な専門性のつながりを追求していきたいと考える。

教養・教職センター

 もっと積極的に大学・教育の使命・目的を話し合えるようにするそれぞれの分野の講義の繋がりに気づいて、大学の勉強の辻褄(Coherency)を強化できるといい。授業の内容だけじゃなくて、もっと出欠・席順など授業運営の(フリーソフトによる)工夫を共有できる機会を作るべき。

 教養・教職センターの授業は何のために「役立つ」かと大学の勉強の辻褄「有機的つながり」を深く考える課題があって話し合うようにする。大きい課題であるけど、センターではそれぞれの専門分野のお互いの関係と人類の中の位置が見えるように努める方法を探れると充実したFD活動に繋がる。「絵で見る英語」シリーズは教養センターまたは大学教育の本来目的に役立ているか検討したい。教養は自由社会の自立した市民のための教育の中心であるはず。

"General Education...that part of a student's whole education which looks first of all to his life as a responsible human being and citizen... which befits or helps to make free men...its aim... to produce a rounded person with a full understanding of himself and of his place in society and the cosmos." The Harvard Committee 'General and Special Education' in General Education in a Free Society pp. 63-64 (1945), quoted in Toward Liberal Education (1955) Eight Printing.

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