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FD活動報告
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学科・センター独自のFD活動

ここでは、本学の各学科における「独自のFD活動」について記録する。本学の学科構成は大変ユニークであり、各学科で質の高いFD活動を独自に行ってきている。

環境園芸学科 / 管理栄養学科 / 食品開発科学科 / 子ども教育学科 / 教養・教職センター / 大学院

環境園芸学科

1. 保護者懇談会の開催

保護者(全学年)から学科および都城事務部に対する意見を頂く場として、年1回保護者懇談会を開催している。今年度は12月3日(土)に開催し、まずは教員ならびに学科の活動紹介等を行った。また今年度は、昨年度に引き続き外部講師を招いての就職活動におけるガイダンスを行った。最近の就職の動向やこれからのスケジュール等の説明があり、保護者から大変役に立ち、有意義であったと概ね好評であった。

また、全体での懇談会後、個人面談を希望する保護者に対しては、1・2年生は学年担当、3・4年生は研究室指導教員等が個別に面談し質問・意見に対応した。

2. 学生指導について

環境園芸学科の在学生の出身地は全国にわたり、一人暮らしをしている学生も少なくないため、日頃よりきめ細やかな対応を心掛けている。本学科では、学生の学習や進路、日常生活等の相談に応じるために、各学年担当の教員を配置している。学年持ち上がり方式をとっており、入学から、通常3年生後期に研究室に所属となり指導教員の元に学習活動を開始するまでの2年半の間、同じ教員が学生の諸問題に対応している。

1)1年生への指導

担当教員4人と学生部員、学生支援課、学生相談室等の教職員を交えて、1年生全体の状況を把握するために月1回程度の定例ミーティングを行っている。必修授業の連続欠席、体調不良、悩みを抱える学生を早期に把握するとともに、指導方法とその対応策を協議し実行した。また適時、定例学科会議で報告して学生情報を共有し、学科教員への協力を依頼した。

保護者に、班ごとの担当教員、編入生対応教員、学科長、学生支援課、保健室、女子対応教員等の連絡先(メールアドレス、電話番号)を文書で連絡した。オリエンテーション時に、各班約5~7人程度ずつで集合写真を撮影し、顔と名前が一致するような資料を作成した。欠席がちの学生については、身体的、精神的、家庭的にどのような特徴があるかを把握し、授業への参加を促す連絡を行ったり、親に連絡をしたり、機会があればできるだけ本人に話しかけるようにした。当該年次の学生は、予定通り、休学等の一部学生を除いて来年度初めに所属する分野が決まった。

2)2年生への指導

担任教員4人と、学生相談に関わる教職員を交えて月1回の定例ミーティングを行った。学業不振や悩みを抱える学生を早期に見つけるとともに、指導方法を協議して適宜対応策を講じた。また、必要に応じて学科会議で報告することにより情報の共有化を図った。当該年次の学生は、予定通り、休学等の一部学生を除いて来年度初めに所属する専攻が決まった。

3)3年生への指導

環境園芸学科では、3年生後期からは原則として全ての学生が研究室に配属されることとなっている。配属学生数の上限を年度ごとに設定し、少人数による教育体制の堅持と研究室の担当教員の負担の偏りを無くす配慮を行っている。配属先の研究室では各教員が専攻演習や研究室の活動を通し、専門分野の教育・研究指導のほか、履修・進路指導も行っている。配属作業においては、学生の希望を調査し、希望研究室が極力反映されるように配慮したが、その結果、研究室の配属者数が2~10名と不均衡となった。

休学等の事情により研究室へ未配属の学生に対しては、3年生担当教員が中心になり指導を行うとともに、次年度の研究室配属に向け2年生担当教員と情報の共有を図っている。休学中の学生については学生本人あるいは保護者と必要に応じて連絡を取り合っている。

4)4年生への指導

上述したような学科の方針に基づき、学生は3年生後期から研究室配属され、4年生の指導は引き続き配属先研究室の教員が中心となり行っている。必修科目である専攻演習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲや卒業論文を通し、教育・研究、さらには進路についても少人数あるいは個別指導を行っている。また、必要に応じ、保護者との連絡、学科での情報の共有を図っている。

3. 卒業論文概要集の作成

卒業論文で取り組んだ研究内容の要旨を取り纏めた卒業論文概要集(202ページ)を作成した。今年度で5回目となった。作成した本概要集の配布は、卒業生・研究室ならびに企画広報課にも配布した。本概要集については、4年生にとって卒業論文の内容の整理・まとめ、さらなる理解に繋がったものと考えられる。

また、研究室配属3年生にとっては4年生の卒業論文や概要とその作成の取り組み姿勢に接することができたことは、今後の自分の取り組みや研究内容の理解に大いに役立つと期待される。

4. オープンキャンパスの開催

環境園芸学科では毎年度、夏と春にオープンキャンパスを開催している。学科の全教員が参加することを基本とし、パネルやポスターの展示、実験や実習のデモンストレーション等を活用して、学科の紹介、特に研究室の紹介を行なっている。

今年度の夏と春のオープンキャンパスでは、5専の研究室のブースを設置し、各教員が研究室所属学生の協力も得ながら創意工夫を重ねたブースによる研究内容の紹介を行った。また、それぞれ3名の教員による模擬授業も行われた。

学友会の学生も学科・キャンパスの生徒・保護者への説明に加わり、参加者からは大学・学科についてわかりやすかったとの好評が得られた。

5. 「学外研修(国外研修)」の実施

「学外研修」の授業として国際的視野を広め、専門分野における知識や技術をより深化させるため、また本学科がこれまで行ってきた上海交通大学農業・生物学院と南九州大学との学校間協定書に基づく交流事業(日本庭園作庭、記念事業への参加、庭園管理・学術交流など)の一環として、本学科の国際交流を一層進めるために中国上海市等へ行った。
3月7日から11日までの4泊5日の日程で実施し、17名の学生が参加した。

移動日の研修1日目に引き続き2日目は、上海交通大学農業・生物学院を訪問し、同大学の学生と共に日本庭園の維持管理を行った。この日本庭園は、2010年に本学学生のデザインに基づき、学生と教職員が作庭したものである。午後は、両大学教員の講義と学生によるそれぞれの大学の紹介がなされた。本学の関西剛康教授は「海外における日本庭園について」、上海交通大学の罗震偉教授は「上海的公共緑地福利」というテーマでそれぞれ講義を行った。学生発表は、本学は2年生女子が3人で、上海交通大学は大学院生がそれぞれ発表を行った。

研修3日目は、上海市郊外の松江区にある上海農林職業技術学院を訪問した。午前中は、両学の施設や教育体制の紹介や本学学生による大学紹介を行った。午後は、農林学院の実習基地の見学を行った後、上海辰山植物園を訪問し、農林職業技術学院の教員と学生と共に見学した。農林職業技術学院の5人の学生が本学の学生を小グループごとに案内してくれた。

研修4日目は、蘇州市の拙政園、園林博物館、留園を見学した後、上海市に戻り、金光集団ARCHビルを訪問し、同ビルの屋上庭園を計画設計施工した上海聚隆緑化発展の単耀暁社長の案内で見学した。黄浦江河畔にある「100万元の夜景」が見えるレストランにて夕食後は、外難(バンド)をバスにて観光した。

5日間の日程を通し、学生の国外研修という教育的視点、他国の教育機関との交流という国際交流の視点双方においてたいへん有意義な成果が得られた。

6. 学生の資格取得支援

1)園芸系

(1)毒物劇物取扱責任者
当該資格の説明会と受験講習会を隔年ごとに開催している。(昨年度は、説明会を行い、宮崎県の試験日程・会場等の情報を周知(就職課及び学生支援課と協働)するとともに教本や過去問題等の資料を提供)

(2)土壌医検定
土壌医の資格について、教育・研究・就職支援の一環としてその内容や受験について学生に情報提供を行った。

2)造園系

以下のような特別教育、講習および講義を行なった。

(1)小型車両系建設機械特別教育を実施
(2)チェーンソー(伐木)特別教育の実施
(3)刈払機安全教育の実施
(4)玉掛け技能講習の実施
(5)造園技能士実技対策講習会の開催
(6)造園技能士学科試験対策講習会の開催
(7)造園技能士要素試験対策講座の開催
(8)建築CAD検定の開催

また、造園系では学外における各種造園活動も授業と連携させて積極的に行った。その内容は下記の通りである。

(9)幼児教育施設等における屋外教育施設の整備計画への協力
(10)地方都市の中心市街地活性化に伴う市民広場整備計画への協力
(11)工場緑化における自然教育を視野に入れた環境整備計画への協力
(12)都城市内の河川環境整備計画への協力

3)自然環境系

(1)自然再生士補
自然再生士補の資格について、教育・研究・就職支援の一環としてその内容や受験について学生に情報提供を行った。

(2)生物分類技能検定
生物分類技能検定の資格について、教育・研究・就職支援の一環としてその内容や受験について学生に情報提供を行った。

7. オフィスアワー

学生の学業や学生生活について、質問や相談に応じるための時間としてオフィスアワーを各教員が最低週一回カリキュラムとは別に設けている。原則として、オフィスアワー時間帯には教員が研究室に在室することとし、学生の指導にあたっている。

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管理栄養学科

1.全学的FD活動への積極的な参加

全学的FD活動である、各種事業に学科全教員がそれぞれ関係する事業へ参加した。それぞれの事業に参加することで、教育力向上、地域貢献などを目指すことができた。

2.学科独自の委員会の設置

管理栄養学科では、全学的な委員会とは別に学科独自の委員会を設置し、活動を行ってきている。独自の委員会は、管理栄養士国家試験に関して対策の立案等を主な業務にする「国試対策委員会」、学生の就職支援等を主な業務にする「就職担当委員会」、高度な技能をもつ管理栄養士の養成ができるようカリキュラムの検討等を主な業務にする「カリキュラム検討委員会」の3委員会がある。これらの委員会がそれぞれの業務を円滑に進めることにより、学生の国家試験の高合格率、学生の就職の高内定率、高度な技能をもつ管理栄養士の排出を実現している。

3.学科全教員で参画する管理栄養士国家試験対策

管理栄養学科の大きな教育目標として、「管理栄養士国家試験の全員合格」というものを掲げている。その大きな目標の実現に向け、学科全教員が学生たちの国家試験対策の支援を行ってきている。上記(2)の国試対策委員会が立案した国試対策方針を基に、教員は国試対策授業を行い、助手は勉強会の実施などを行ってきている。特に4年生になってからは各研究室の担当教員によるサポートを充実させている。これまでの組織的な取り組みの成果もあり、平成27年5月発表の国家試験の結果(9期生)は100%、平成28年5月発表の国家試験の結果(10期生)は93.3%と全国でもトップレベルの合格率を出している。即戦力のある高度な技能をもった管理栄養士の養成とともに、管理栄養士国家試験を突破できる人材をこれからも養成していく。

4.学生の名前と顔を覚える事業

管理栄養学科では、新入生オリエンテーションの時に顔写真をとり、それをもとに顔写真と氏名の書かれた資料を作成し、学科全教員へ配布するようにしている。また、学籍カードも作成している。そうすることで、学生一人ひとりの名前と顔を覚えることができるとともに、学生指導・支援の推進に役立っている。

5.1年生に対する"管理栄養士になるための導入教育"の実施

これから管理栄養士を志す学生に対して、管理栄養士の役割を理解し、専門職として大成するためにその基礎を学ぶための導入教育を行っている。入学初年度からしっかりとした目的意識を持ち、職業観や使命感を培い、職業人としての専門性を身につけ、社会から期待される管理栄養士となるための心構えと自覚を高めることを目的に学科全教員で取り組んでいる。

6.学生指導

管理栄養学科は1学年2クラス制となっているため、担任を各クラス1名ずつ計2名配置し、細やかな指導を行っている。授業への欠席が続いた学生やレポートが未提出になっている学生に対しては、早い段階で担任に連絡を取り、対応することで、長期欠席や単位未修得につながらないようにしている。また、学業への不安などがある場合は、解決策を一緒に考え、学業に専念できるよう支援を行っている。

7.リメディアル教育の推進

管理栄養学科の推薦入学等で早期に合格した入学予定者を対象に学科独自のリメディアル教育を推進してきている。入学予定者のうち、文系、理系出身者問わず、高校「基礎化学・化学」および「基礎生物・生物」レベルの基礎的な課題10問ほどを出し、決められた期日までに提出させている。栄養学を学ぶにあたり、化学および生物は大変重要な基礎的科目であり、このような課題を出すことで、入学前の学力向上に努めてきている。

8.基礎的科目(化学・生物)の支援

管理栄養学科では上記7の事業とは別に入学後の基礎的科目(化学・生物)の支援も学科独自で行ってきている。1年次配当科目である「からだと栄養実験」にて、高校の基礎化学・化学および基礎生物・生物に関する確認テストを実施し、当該科目が苦手な学生の抽出作業を行っている。当該科目が苦手な学生に対しては、個別に対応するなどして、学科の授業についていけるよう支援してきている。

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食品開発科学科

1. 入学前教育(リメディアル教育)の実施

入学予定の新入生が、入学後に学習をスムーズに開始できるようにすることを目標として、入学手続者を対象に、生物・化学・食品学・数学の分野に関する課題に解答の後、提出してもらうリメディアル教育を学科全教員が取り組んで実施している。提出された解答については、学科教員がコメントを添えて各自に返却している。

2. カリキュラムの検討

学科教育の根幹をなすカリキュラムの見直しは年間を通じて適宜行っている。特に、専門科目の配当年次や開講科目の検討については十分な時間をかけて行っている。食品開発科学科の名称にふさわしいように、食品開発関連の実習授業を充実させるとともに、これまで選択科目であった複数の食品開発関連講義を必修に変更することで実学教育の強化を実施した。今年度から新たに履修上限単位が設定されたことにより、来年度に向けて一部の科目の開講年次または開講期を変更し、より効果的な学習が可能となるように変更を加えた。

3. 学年別ガイダンスの強化

各学年での大学生活や卒業後の職業生活への展望を明確に持たせるために、前期・後期の開始時に学年別ガイダンスを実施している。これにより、各自で履修状況や資格取得などに関する意識付けを行うことを可能にし、より有意義な大学生活を送ることができるようにしている。

4. 怠学者および成績不良者に対する緻密な指導

授業出欠管理の徹底と教員間における情報の共有により、問題を有する学生に対して、指導教員を中心にきめ細かな指導を実施している。

5. レポート作成支援の為の「レポート工房」の運営

実験授業等で提出が必要なレポート作成に対して、「レポート工房」に設置したパソコンを用いて、1年次の食品基礎実験、食品微生物学実験などの授業において、作図や表計算プログラムの効率的な使用方法を指導している。パソコンとプリンタの導入台数は毎年増やしているので、学生の利便性も更に増し、使用頻度は着実に増加している。これまでに化学構造式を描く際に有用なソフトウエア”ChemDraw”及び描画ソフトの”Illustrator”を導入し、実験レポートのレベル向上に一役買っている。この「レポート工房」の使用に当たっては学生の自主性を尊重しているが、使用時間帯を定めていること、使用簿に記録する等の一定の規則を決めて運用している。

6. 3年前期からの研究室配属

早期に研究室へ配属させることにより、専攻生への手厚い指導・支援を可能にしている。また、研究室の大学院生や4年生のアドバイスを得ながら、2年間じっくりと高度な専門的知識・技術を習得できることも利点である。

7. 資格取得・就職支援の充実

食品開発科学科はフードスペシャリストと健康食品管理士の養成校認定を受けている。「応用食品学演習」においては、上記の資格を含む各種資格取得に繋がる教育を実施している。また、例年11月から12月にかけて実施される認定試験に向けて、後期授業の開始とともに受験希望者に対してカリキュラム時間外での受験対策講座を実施している。就職支援に関しては、1年前期に「キャリア入門」を開講するとともに、3年後期に「キャリアフォーメーション」を3年生全員の出席を前提とした授業として開講し、就職課と連携して学生のキャリア形成と就職支援を実施している。

8. 高校との連携

前年度に引き続き、宮崎農業高校との連携を積極的に行い、相互の教育に係る連携・交流を通して、学生の視野を広げ、教育の活性化を図っている。宮崎農業高校との高大連携については、低アレルゲン化食品の開発として、高校内で収穫された米を製粉して得られた米粉を原料としたシフォンケーキが開発された。製粉した米粉の澱粉損傷度などを本学で分析した結果、市販の米粉に比べて澱粉損傷度が低いことが明らかとなり、高校産の米粉を使用したケーキの膨らみ具合や食感が優れていることを科学的に実証することができた。また、6月に本学宮崎キャンパスで開催された日本保蔵科学会において、開発されたシフォンケーキの即売会を宮崎農業高校生が実施した。

9. 企業との連携

食品開発科学科3年生の「食品開発実習Ⅲ」及び2年生の「食品機能学」の合同特別授業として、一般社団法人日本即席食品工業協会から特別講師を招聘し「インスタントラーメンの歴史と未来」と題して講義していただいた。今後、当学科の学生たちが食品開発分野の学びや実習を行っていく上で参考となる、大変有意義な講義となった。7月24日(木)には、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートフェニックスリゾート株式会社のシェフパテシエによる洋菓子製造実習を行った。

食品開発科学科3年生は、夏季集中講義の実学教育の一環として、宮崎県食品開発センターにおいて、前年同様「食品製造学外実習」を行った。また、9月に20日間程度延岡市の佐藤焼酎製造場において、ベトナム留学生(2年次)1名が、焼酎用麹つくり、焼酎もろみの発酵管理、蒸留、瓶詰めなどの焼酎づくりを行い、この体験実習の様子が、日本農業新聞と夕刊デイリーに掲載された。参加した学生にとって、通常の授業等では経験できない工場現場での焼酎づくりなど貴重な体験をする機会となった。

食品開発科学科2、3年生対象の「食品開発実習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」の授業や卒業論文研究として、綾町の香月ワインズ(ワイン)、田野町(機能性茶)、川南漁協(魚の加工)、洋菓子店(へべすケーキ等)、(株)あくがれ蒸留所と学生も交えて共同開発を行い、学生が6次産業化や地域食品開発、地域ニーズ等を理解するのに役立てた。

10. 各種地域イベントへの積極的な参加

地域における食品開発の学科としての存在感を高めるために、みやざきテクノフェアなどの地域イベントに参加した。展示ブースには中学生や高校生をはじめとする多数の見学者が詰めかけた。食品開発科学科の教育・研究内容のパネル展示による紹介、学科の学生によるパンフレット配布や来訪者への南九州大学の紹介を行い、お子様から中・高校生、企業担当者、一般参加者まで、幅広い年齢層の地域住民の皆様に理解していただくことができた。また、今後社会人となる当学科の学生たちにとっては大変貴重な機会となった。

11. 学科主催卒業祝賀会の実施

卒業生の門出を学科教員で祝福することを趣旨とする学科主催の卒業祝賀会を卒業式の終了後に実施している。卒業生による思い出や感謝の気持ちを表明する機会となり、学科教員からのひとことや保護者代表による挨拶および在学生代表からの贈る言葉など、卒業式の厳粛な雰囲気とは異なるアットホームな雰囲気で卒業生を送り出すイベントとして、学科では定着している。

12. 学年を超えた学生同士の交流促進

学科内で学生同士の学年を超えた交流を促進する各種交流イベントを実施しているが、今年度は、バスケットボール大会を開催した。各学年が試合を楽しみながら、試合の合間に自己紹介などをして親睦を深めた。また、きりしま祭では学科として模擬店を出店し、各学年の学科生が協力することにより成功に繋げることができた。

13. きりしま祭で学生が模擬授業を実施

前年に続き、きりしま祭で教職課程の学生が中心となって模擬授業を行った。小学生を含めた家族連れが参加し、子供たちの関心も深めることができた。

14. 宮崎市地方創生人材育成支援事業への参画

今年度、地元の食品産業の発展に情熱をもって取り組める人材の育成を目的として、宮崎市地方創生人材育成支援事業に参画した。事業内容の一つとして、1月24日(火)に県内外から2名の講師を招聘して食の専門家による特別講演会「原料素材の特性を損なわない乾燥技術」及び「学生さんに聴いてほしい宮崎県内食品製造業の実態と県の支援体制」を実施した。学生にとって学外講師の貴重な講義を受けられる貴重な機会となった。また、同事業の県外視察として、希望する学生4名を教員が引率して、2月22日から24日の間、第14回シーフードショー大阪、三栄源エフ・エフ・アイ(株)色素研究所、大阪市内有名百貨店、インスタントラーメン発明記念館の視察見学を実施した。

15. 「食事体験実習」をフレッシュマンアワー授業として実施

平成28年6月13日(月)に食品開発科学科1年生対象のフレッシュマンアワー授業の一環として、フェニックス・シーガイア・リゾートにおいて食事体験実習を行った。この実習の目的は、テーブルマナー講習を受講しながら、地元産の食材に触れ、食の素晴らしさと有り難みを体感することで、学生たちは正装(原則としてスーツ着用)で参加し、シーガイアの専門スタッフより、接客する際のポイントを聴いた後、コース料理(フレンチコース)を一品ずつ配膳され、料理担当スタッフの方から食材などについて説明を受けた。接遇マナー講習、テーブルマナー講習、食材に関する講習など食品開発科学科の学生として是非身につけてほしい講習内容であった。

16. 平成28年度公募による卒業研究テーマ成果発表会への参加

高等教育コンソーシアム宮崎主催の上記の発表会への学生の参加を学科で勧めており、今年度は食品開発科学科から1研究室が口頭発表に挑んだ。残念ながら入賞は逃したが、学生たちにとって、他大学の学生のレベルを知る良い機会となり、今後の勉学にとって良い刺激となったと思われた。

17. 留学生のインターンシップサポート

食品開発科学科には、平成27年度に1名、平成28年度に2名のベトナムからの留学生が入学し、平成29年度においても1名の留学生が入学予定である。学科として教員による留学生の支援体制を確立するとともに、日本人学生によるサポートも必要不可欠であることから、学生を交えた留学生受入体制をこれまでに整備し実行してきた。

平成28年8月~9月に佐藤焼酎製造場株式会社(延岡市)において留学生の2年生1名が、焼酎製造の研修(麹つくり、酒母仕込、蒸留、精製)を行った。この学生は、いも焼酎造りに大変興味を持っており、ベトナムのナムディン省の農政担当者からも期待されている。卒業後は県内の焼酎会社で数年間働き、その技術をベトナムに広げたいという夢を持っている。

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子ども教育学科

1. 学科内FD研修会の実施

学科内FD研修会を、2017年1月13日(金)9時30分~12時30分の日程で、子どもの学び研究所に於いて実施した。

研修内容としては、学科新任教員の研究内容の紹介を主とし、一人30分程度での実施とした。

新任教員5名の研究内容の概要については、以下の通りである。

財部 盛久 教授

【テーマ】

4年必修ゼミ・卒業研究について:どのように指導するのかアドバイスを求めて

【概要】

1)発表の趣旨
これまで大学教員としてゼミや卒業研究を指導してきたが、南九州大学ではこれまでの指導が通用しない。4年で必修の専門ゼミと卒業研究をどのように指導すればよいのか、南九州大学の学生の実態に応じた合理的な指導方法について助言がほしい。

2)発表の背景
赴任前に得た情報では、4年関のゼミで卒業研究に取り組むことができるように、段階的な指導が行われている。また、今年度は卒業研究の担当はないとのことであった。ところが赴任してみると、登録締め切り直前に所属ゼミがないという理由で、卒業研究の指導希望学生が現れる。実際に指導を始めると、卒業研究を進める上で必要な基礎的知識がないことが明らかになり、赴任前の情報と大きなギャップであった。
指導する上での困ったのは、これまでのゼミの学習で身につけておくべきことが身に付いていない中、必修のゼミと必修の卒業研究をどう指導すれば良いのか方向を見出せないことである。とくに、後期に集中講義として位置づけられている卒業研究と資格取得のための実習が重なり、実質的な指導ができないことには大変困った。

3)FDに関する提案
新任教師に対して年度初めに、この学科での授業についてFDをやってほしい。

山田 裕司 准教授

【テーマ】

発表タイトル:学校と社会-教育の社会的有用性

【概要】

学科FD研修会では、専門分野である高等教育論、教育社会学、地域社会学に関する自身の研究成果とその成果を活用した本学の大学改革への応用について発表を行いました。高等教育論では、1990年代以降の大学進学率の上昇に伴い学歴インフレが起こり、大学教育無用論が叫ばれるようになってきた現状を報告し、その上で、2000年以降は大学教育の成果を点検・評価する視点から世界規模の調査研究が行われるようになったことを報告しました。また、それと同時に、各大学が独自性を打ち出すようになり、教育研究の方向性に基づいて機能分化してきていることも報告しました。

最後に、大学教育の成果を点検・評価する手法のひとつとして、卒業生調査を紹介しました。欧州諸国の研究者と共同で実施した卒業生調査にて調査した項目やそこから得られた知見-教育の遅延的効果と即時的効果-を報告しました。

本学では平成28年度から本学的に大学IRによる教学改革に取り組んできています。大学教育の成果を点検・評価する卒業生調査や、大学の機能分化の視点を踏まえて、今後は特定の教職員ではなく多くの教職員が教学改革および大学改革に向けた取り組みに着手するきっかけとなればと考えて、高等教育研究とその成果の活用について報告を行いました。

藤本 朋美 講師

【テーマ】

書くことの価値を問う

【概要】

担当科目「国語」(教科に関する科目)における授業内での工夫について、主に次の二点を発表した。

1)
受講基礎調査

オリエンテーションにて国語に関する受講基礎調査を行う。これは、受講前の学生の国語に対する知識について、授業者が診断的評価を行い講義計画に活かす目的と、学生が自分自身の知識を確認する目的とがある。
この調査に寄せられた要望や意見は、類型化し、第二回目の始めに学生へ伝える。そしてできるだけ丁寧に回答し、授業に取り入れられる部分については積極的に取り入れる。学生が学びたいと思っていることを入り口とすることで、学修意欲を刺激したいと考えている。また、一般的に学生は国語という教科について改めて考えた経験がないため、この調査を行うことにより学生は「知らない」ことを自覚する。自己を意識することについては、受講基礎調査の他にも学生自身の書く姿勢や筆記具の持ち方を撮影し、客観視させることも行っている。「知らない」「身についていない」という自覚から課題を明確にし、主体的な学習につなげたいと考えているが、現時点では自覚の段階に留まっている。今後は学生の自己認識から主体的な学習や活動へ展開していくことが課題である。

2)学習の記録
 「学習の記録(A3判用紙、全15回分の記録と最終コメントが記述できるようになっている)」を活用している。この記録は学生が毎回の講義終了後に活動内容と学んだことや気付き・感想を記述する。授業者は必要に応じてコメントを付し、質問等については次回講義の始めに回答を行う。学習の記録は、学生が自己の学習を俯瞰する材料となると同時に、授業者と学生とのコミュニケーションツールとなっている。

五十嵐 亮 講師

【テーマ】

『「講義」科目における基本的な授業形式と工夫について』

【概要】

担当する主な「講義」科目(教育心理学(専門必修、子ども教育1年・環境園芸3年)、発達心理学Ⅱ(専門選択、子ども教育2年)、心理学概論(教養選択、環境園芸2年))の基本的な授業の進め方に関して、実際の授業事例(教育心理学 第3回「記憶の分類と理論(16.10.17)」)を基に発表をした。

報告者が「講義」科目の基本に据えているのは、「教えて考えさせる授業(指導)」(市川伸一、2001;中教審答申、2008)と呼ばれる授業形式である。「講義」科目では、この授業でどんな知識を身に付けさせたいのかという到達目標が明確な「習得型」(⇔「探究型」)の授業が多く、そこでは、①与えられた情報・知識を理解して取り入れる段階(=「教える段階」)と、②それを基に自ら推論し発見していく段階(=「考えさせる段階」)の二つの段階が必要不可欠とされている(市川、2008)。授業展開としては、予習や教師の説明等の「教える」段階の浅い理解(=「生わかり」)から、理解確認や理解深化等の「考えさせる」段階の深い理解(=「本わかり」)へという段階性、連続性が重視されている。

そのため報告者は、第一に、「教える」段階の工夫と留意点として、「講師」主導で必要な知識を説明する「受容学習」であっても、学生が納得出来る「有意味学習」となるよう、先行オーガナイザー(学習内容に関連する包括的文章)」の活用や、「体験性」の重視、「具体物(アニメ・動画)」の提示の工夫を行っていることを、具体的な授業事例を基に報告した。

次に、「考えさせる」段階の工夫と留意点として、第一段階として、「講師」の説明が理解できているかを確認する「理解確認課題」を実施していること、第二段階として、所謂「問題解決」活動として、学生からの誤解が多い問題や、「教える」段階で得た知識を活用して考えさせる「応用」「発展」的問題を取り上げ、深い内容理解を促すよう心掛けていること、第三段階として、授業で「分かったこと」「分からなかったこと」を記述させ、「質問」を書かせることで、「理解状態」をモニタリングさせるよう心掛けていることを報告した。

野村 宗嗣 講師

【テーマ】

3年生ゼミ・「不器用」からの学び

【概要】

近頃、「不器用」とされる子どもたちの指導をどのように進めるのかといったことが、多くの園や学校で課題とされている。「不器用」を表す園児や児童の様子としては、「日常生活や、園・学校生活を過ごす上での身体の動きが上手く行えない」、「日常を過ごす上でのコミュニケーションがうまくとれない」といったことがあげられる。そのような状況に際して、園や学校の指導の中で、「不器用」とされる動作の改善や獲得、「不器用」とされるコミュニケーションの改善や獲得をねらいに、個別または集団にて、対応がすすめれているといった状況がある。

今回の研修では、3年生ゼミにて進めてきた「不器用」をテーマにしたゼミ生の学びについて、紹介を行った。

3年生ゼミを通しての学びとしては、以下の計画で実施した。

  • (1)「不器用」について、どのような事象であるのかを調べ、ゼミにて発表する。
  • (2)調べてきた「不器用」の事象について、「運動・動作」と「コミュニケーション」の2つの観点から意見交換し、まとめる。
  • (3)「不器用」が生じる原因を、ゼミでの討論を通して考える。
  • (4)ゼミでの討論を通して、放課後の地域での遊びの減少が「不器用」の一つの要因とも考えられると仮定し、"放課後の地域での遊びの減少⇒「不器用」" の関係性について調べ、ゼミにて意見交換する。

以上の過程を通して、

  • テーマ設定する力
  • テーマに添って調べる力
  • テーマに添って意見交換する力とまとめる力

を獲得することを目的にゼミを行い、それを研修会にて紹介した。

2. 「子どもの学び研究所」「子育て支援センター」「子育てひろば(みなみん)」「環境教育センター」の活動について

学部附属の「子どもの学び研究所」、「子育て支援センター」、「子育てひろば(みなみん)」、「環境教育センター」では、現場教師との共同研究や、地域の親子への子育て支援活動、更に学生も参加しての研究活動などそれぞれにおいて柱となる活動が展開されている。2016年度の活動内容の詳細は『南九州大学人間発達研究』第7巻に報告されているが、どの活動も大学教員としての教育力量を向上させることに、直接的、間接的に貢献するものである。

3. 学生への支援について

(1)担任制による学生への目配りと支援

1・2・3・4年生混合グループを編制してホームを作り、各教員がホーム担任となって、学生への相談・助言・ケア等を行っている。

(2)履修計画に関するきめ細かい指導

保育士資格・幼稚園教諭免許・小学校教諭免許の3資格免許、2013年度入学生からは特別支援学校教諭免許を加えた資格免許を、どういう組み合わせでどう取得するかについての履修計画づくりへの指導・支援を、特に1・2年生段階で丁寧に実施している。

(3)キャリア教育としての課外授業「夢を叶える塾」

課外授業として、小学校・幼稚園・保育園の先生として必要な資質・能力を高めることを目的に、1年生対象の「夢を叶える塾Ⅰ」、2・3年生対象の「夢を叶える塾Ⅱ」を通年で毎週開催している。「夢かなⅠ」では県内外で活躍されている方による「講話」等、「夢かなⅡ」では小学校志望者には採用試験対策講座、保育者志望者には手遊びや手作り人形、パネルシアター・ペープサートによる劇づくり等を行っている。学年末にはパネルシアターやペープサート劇の発表会を「夢かな劇場」として開催した。また6月には二本松はじめ氏を招いて「つながりあそび・うた」のワークショップを全学年参加のもと実施した。

(4)3・4年生の教育・保育実習の指導・支援

小学校・幼稚園の教育実習、保育所・児童施設の保育実習に3年生・4年生を送りだした。小学校教育実習では、周到な事前指導が実施され、実習校からは実習生への高い評価を得ている。学生たちは実習を通して大きな達成感を得ることができ、大学での授業に向かう姿勢等に良好な変化がみられている。

(5)学科教員全体での学生に関する情報の共有と支援

学科会議において、「気になる」学生に関しての情報交換・共有に努め、教員全体で支援を行っている。なお、「学生支援連絡会」において、学生部教員を含む複数の教員、保健室、学生相談室、学生支援課で気がかりな学生についての情報交換会を行っている。ここでの学科教員全体で共有した方がよい情報については、その後、学科会議で共有し、学生支援に役立てている。

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教養・教職センター

FD報告作成をフリーソフト(emacsGnuplot など)による「再現可能な研究」(Reproducible Research)と情報デサイン(Edward Tufte's Information Design)技術を磨く機会にし続けている。授業評価アンケート結果が世論調査と数値視覚化を深く考える機会になる。

センター会議でFD委員会の活動と課題の話をする。これからもそれぞれのプレゼンや板書のアプローチについて話し合うといいようだ。例年通りは特にアンケート結果が低い「質問や発言をした」に感する設問についていろいろなアプローチを話し合った。いろいろな授業形式があって、すべての授業に対して、「質問と発言」を増やす必要か疑問もあった。低い結果に対して基準を設けたほうがいいか? 例えば3以下の結果なったら特別の仕組みを考えたほうがいいか。アンケート結果を話し合って、「ホーソン効果」しか期待しないほうがいいか? アンケート実施だけじゃなてもっと有機的に授業改善方法を探る方法はないかなど、 充実した話ができた。授業の話をゆっくりできる機会を増やせばまた、いろいろな気づきを共有できるだろう。

大学院

  • 1)教育・研究用機器の購入
  • UV撮影装置(ATTOWSE-5200)を購入し、都城キャンパス本館8階機器室2に設置した。
     機器の納入に合わせて機器の取り扱いに関する講習会を開催した。

    日時:平成26年5月25日(水)13:30 ~
    場所:都城キャンパス本館8階演習室

  • 2)中間発表会の開催
  • 園芸学・食品科学研究科 園芸生産科学専攻 環境保全園芸学研究室の中間発表会(修論進行状況報告)を開催した。

    日時:2016年9月29日(木)PM 4:45~
    場所:都城キャンパス 1105教室

  • 3)大学院修了生の体験講演会について
  • 日時:平成26年12月12日(月)12:30~13:10
    場所:宮崎キャンパス 1217教室(テレビ会議システムで接続)
       都城キャンパス多目的会議室
    演者:兵庫県立佐用高等学校農業科 清水彩教諭(平成20年度修了生)
    略歴:本学園芸学科卒業、大学院園芸学専攻(環境保全園芸学研究室)

    修了、有馬高校など常勤講師を経て、兵庫県高校教員(農業)採用。

  • 4)大学院パンフレット作成
  • 「環境・緑・食への挑戦!」カラー刷り14ページの冊子

  • 5)大学院研究科招へい講演会の開催
  • (1)開催日時:1月20日(金)16:30~18:00
    (2)開催場所:都城キャンパス 3号館2F 大会議室 (TV会議)
         宮崎キャンパス 2F会議室(TV会議)
    (3)講師:株式会社サントリー植物科学研究所
       田中良和 所長(日本農学賞及び読売農学賞の受賞者)
    (4)タイトル:色の秘密とポストゲノム(仮)

  • 6)修士論文発表会の開催
  • 会場:都城キャンパス 本館1階多目的会議室
    日時:2月22日(水)13:00~

    会場:宮崎キャンパス 1217教室(大講義室)
    日時:3月3日(金)13:30~

  • 7)大学院研究科掲示板の設置
  • 宮崎キャンパスと都城キャンパスに大学院研究科掲示板を設置し、大学院生への情報伝達の利便性の向上を図った。

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