生物工学研究室日記
生物工学研究室 程内さゆり
卒業研究もついに終了!
理想の南瓜づくりに力を注ぐ程内さんに心の日記を語ってもらいました。

汗と涙の?研究ノート。「最初は丁寧だけど徐々に殴り書きになってるんですよ」と程内さん。「十分キレイですよ」と陳先生。

交配実験中は、他の品種が混ざらないようクリップで花を留めておくという。

そろそろ実験は第二段階へ!DNA抽出機の扱い方を教わる程内さん。

回りに糸を巻いているような米良大根の交配実験も研究室での取り組みだ。

DNA増幅器。今後、程内さんが扱うことになる実験器具の一つだ。

冬場は辛いハウス内での作業も、遊び心があればノープロブレム!?

研究室では培養した稲のカルス(分化前の植物細胞)に遺伝子導入する研究も…。

日向を母とする収穫したての4種類の交配かぼちゃ。さて、結果はいかに!
もっと美味しい日向かぼちゃを作るのだ
2007.12.10
卒業研究スタート数日目。簡単に言っちゃえば、宮崎県の在来品種である日向かぼちゃをえびすなどの西洋カボチャとかけ合わせ、ほくほく感と甘みを出そう!というのが私の研究テーマ。実は日向かぼちゃは一般家庭で調理するのが難しく、主に首都圏の高級料理店なんかに出荷されているのだ。で、最終的には遺伝子チェックまでやっちゃおうというわけ。そこで、まずはそれぞれの品種の育成から始めている私。というわけで…。数日前に播種を行った黒ダネカボチャ、新土佐一号南瓜、えびす、日向かぼちゃが、今日、ついに発芽!明日は、寒さ対策のために入れておいた人工気象器からハウスへ移そう。
2007.12.17
交配方法を先生に相談。メインは日向を雌花に、その他4種を雄花にすることを決定。父は5本ずつ、母は父との交配用20本と自家受粉用5本を用意することも決める。
2007.12.31
遅れて発芽した久台をポットから試験区へ移植するため、土壌消毒を行う。ていうか、あれっ?今日って大晦日だよね。
事件勃発!ピンチを乗り切れ
2008.1.13
驚いた!大変だ!気持ちわるっ!ウリノメイガとハスモンヨトウとオンシツコナジラミの大量発生だ。特に日向かぼちゃに集中してて大ショック。十分注意を払ってたのに、いったいどこから侵入してきたの?穂木をカットし、苗はもちろん土や通路にも薬剤散布する。
2008.1.14
土壌診断をする。問題なし。
2008.1.21
施肥計算をする。複雑だ。
2008.1.30
新土佐とえびすの摘蕾を行う。残りは数日待つことにする。それにしても品種ごとに生育速度が違うので大変だ。
2008.2.12
やった。日向かぼちゃの雌花を発見!これで一気にスピードアップできちゃうぞ。だけど葉っぱにFe欠乏らしき兆候が見えるのが、ちょっと心配。さっそく陳先生に相談だ。
いよいよ交配開始 育て!私の子供たち
2008.3.9
何度も生育調査を繰り返し、ついに交配開始。まずは日向(♀)×えびす(♂)の授粉から開始する。雄花は一日しか保たないので、タイミングが重要だ。といっても蕾の段階で先が黄色い順に開花するため、しっかりチェックをしておけば大丈夫。それよりも、朝の7時には大学に来て作業をしないといけないので、早起きが辛いのなんのって…。そっちの方が心配かも。
2008.4.7
作業が終わって研究室に戻ってくると、なぜだか真っ暗。と突然、明かりがついてハーピバースデイの歌声が…。なんと今日は私の誕生日!みんな、ありがとね。と、そこに突然ケータイが鳴り響き、採用試験を受けた地元愛媛の苗生産企業から内定の連絡が。信じらんない!これこそまさにサプライズ!今日はW記念日だ。
2008.4.15
へへっ、お隣の蔬菜園芸学研究室からタケノコパーティーに招待されちゃった。そういえば、昨年の11月には生物工学研究室を中心に、いろんな研究室にも声をかけて焼き芋パーティーを開いたっけ。研究室同士の交流が盛んなことも、南九州大学の良さなんだよね。
2008.4.22
現在、なんと草丈は10メートル超え。ついに第一回目の収穫だ。上手く交配できてるか心配だけど、今後は収穫を何度か繰り返し、種を取り出し、再び発芽させたものをDNA鑑定する予定。研究はまだまだ続くぞ。がんばれ私(笑)。
程内 さゆり園芸学部 園芸学科(現:環境園芸学部 環境園芸学科) 2009年3月卒業 愛媛県/北宇和高校出身 実家が兼業農家ということもあり、子供の頃より農・園芸への愛着が深く、高校も迷わず農業科へ進学。平成20年春、希望する地元愛媛県の苗生産企業へと就職。 |
陳 蘭庄 教授生物工学研究室 17年間にわたりギニアグラスのアポミクシス遺伝子を研究。現在の主な研究テーマは「アポミクシスを用いたサツマイモや馬鈴薯の種子生産の試み」。平成18年、宮崎県文化賞を受賞。 |






