食品機能学研究室日記
食品機能学研究室 田水 友香子
今年で社会人2年目を迎えた田水さん。
学生時代に取り組んだ卒業研究について心の日記を語ってもらいました。

グラデーションバンドに分かれたカラム。PVPカラムの上面が傾いていたり、えぐれていたりすると色素がきれいに分離できないため、平面になるようにPVPを詰めることを心がけたという。

分取HPLC。カラムでは分けきれないものを細かく大量に分ける機器だ。

田水さんの卒業論文。きっと後輩達のお手本となることだろう。

商品化された「紅酢」とその姉妹品。寺原先生も毎日愛飲しているという。

カラムや分取HPLCで分けた色素溶液の組成等を確認する分析HPLCシステム。

試料を濃縮して色素だけを取るエバポレーターという装置。

これが研究室で使用中の紫甘しょの色素材粉末だ!

プレゼントされたラクダ柄のネクタイは寺原先生の宝物。愛用の一本だ!
ブルーベリーって、目にいいだけじゃないんだぞ
2007.4.5
宮崎キャンパス横の公園でお花見。お弁当を食べた後、ソフトボールで盛り上がる。実は寺原先生は、もと野球大好き少年。研究室に道具一式を隠し持っていたのだ。
2007.4.27
卒業論文のための研究テーマを決定。タイトルは「ビルベリーの単離と同定及び抗酸性について」。つまりビルベリーというブルーベリーの原生種に含ま れるアントシアニン色素を単離・精製し、老化や生活習慣病予防に効果が期待される抗酸化作用を確認しようというものなんだけど…。でも大丈夫かな私。
2007.5.25
ついに研究スタート!まずビルベリー色素材粉末からのアントシアニン色素の溶媒抽出だ。色素は酸性にしないと不安定なので、抽出溶媒にギ酸を用いる。有毒なので換気に気を配らなきゃ。
2007.7.2
研究の第2ステップとして吸着樹脂カラムクロマトグラフィーを用いた抽出色素からの粗精製色素への分離・精製を開始する。
2007.9.11
研究の第3ステップ。PVPカラムクロマトグラフィーを用いた、粗精製色素からの半精 製色素への分離・精製を開始する。PVPは吸着樹脂以上にカラムのできばえが成分の分離を左右するので、ちょっと緊張。それにしてもカラムがたくさんの色 のグラデーションバンドに分かれるのがキレイ!
商品開発って素敵な響き!いつか私もできたらな…
2007.11.10
学内で「植物色素研究会」の集会が開かれる。その時、寺原先生が企業との共同研究で開発した“紫甘しょ”を用いた健康飲料「紅酢」を試飲。さすが先生!研究の成果が商品になるなんてスゴ~い。
2007.11.14
研究の第4ステップ。今日は分取HPLCを用いた半精製色素から精製色素への分離・精製だ。分取HPLC精製は色素の最終精製段階なので、出来るだけ効率を高めつつ純度を上げるように心がけて操作する。
2007.11.18
待ちに待った学園祭。寺原研究室は模擬店で勝負だ!ということで、ポップコーンとホットケーキを実演販売。
2008.1.9
そろそろヤバくない?という周囲の目線を感じ卒論執筆を開始する。そこに「後輩にもわかりやすくね」という先生の追討ちが。あ~、もっと早くやっておけば…。
2008.2.4
研究の第5ステップ。分析HPLCによる純度チェックを行う。
やっぱりあった抗酸化作用。次はプレゼント大作戦だ
2008.2.6
研究の第6ステップ。抗酸化試験を行う。試験方法は、アントシアニンなどの抗酸化性物質との反応により変化する紫色の退色度合いを分光光度計で測定するDPPH消去法を使用。4回もデータを取り、しっかり抗酸化性物質を確認!
2008.2.15
卒論も無事に終了して、ほっと一息。で、今日は居酒屋さんで卒業生追い出しコンパ。地鶏のもも焼きがやけに美味しい!
2008.3.13
4年生全員で寺原先生へのプレゼントを買い出しに。選んだのは、かわいいラクダがプリントされたネクタイ。それと先生、ときどき素足で教授室を歩いてるんだもん。この際、スリッパも追加だ!
2008.3.14
ついに訪れた卒業式。寺原先生、ありがとね。ラクダのネクタイ似合ってます。
田水 友香子健康栄養学部 食品健康学科 2008年3月卒業 宮崎県/宮崎学園高校出身 1年次に受講した「有機化学」の授業で寺原典彦教授のユーモアあふれる明るい性格に魅かれ、3年次より寺原教授の「食品機能化学研究室」の専攻生となる。 |
寺原 典彦 教授食品機能化学研究室 健康栄養学部長。専門は、ポリフェノール系アントシアニン色素の構造・抗酸化性の研究など。佐賀フロンティア21バイオ資源部門優秀賞、宮崎日日新聞科学賞、宮崎県文化賞(学術部門)など受賞歴も多数。 |






