南九州大学は、「食」「緑」「人」に関する基礎的、応用的研究をすすめ、専門分野において社会に貢献寄与できる人材を育成します。

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先生!おじゃまします。「造園学科・北川義男先生」

北川義男教授造園とは、大地にパラダイスをつくること

環境造園学部造園学科 環境デザイン研究室
大阪府出身。大阪府立大学農学部卒業後、母校や民間で研究活動をし たり、外務省のプロジェクトによりシンガポールで緑地計画に携わるなどの仕事を経て、昭和52年から南九州大学へ。環境デザイン論、都市公園論などの講義を担当。

造園はパラダイスづくり

「造園はパラダイスづくり」 とても夢がありますね。

ずっと経済済優先でやってきたせいで、大地はビルや道路で覆われ、環境は悪化しているし、歴史的遺産はつぶされて、ホッとできる空間が少なくなっていますよね。その反省から、今は大きくチャンネルが変わって、大地と人間の生活をもう一度結び付けて、新しい社会を作っていこうという「大地復権の時代」に入っています。

いちばん身近な例がガーデニング。たくさんの人が、人間は自然のサイクルの中で生きていることを理解しつつ、自分なりに緑や土のあるライフスタイルを楽しみ始めました。

僕らは造園を「空間と利用者の関係をパラダイスに近づける大地のデザイン活動」と定義していますが、その活動は身近な生活シーンの中から始まるんです。

パラダイスづくりのためにどんなことを学ぶのですか?

学生には「ガーデンデザイン」「ランドスケープデザイン」「花や緑のテクノロジー」、それらを総合的にとらえた上での「緑や大地や景観を大切にしたまちづくり」という4つをポイントに教えています。

造園の専門技術によって、個人で楽しむガーデニングを向こう三軒両隣に広げ、それをガーデンストリート、ガーデンパークなど公共の空間づくりへ、さらに自然や大地と結び付けながらの町づくりへと発展させていきます。

ただ、スケールは違っても「トータル・ランドスケープ」の考え方は同じ。これを分かりやすく教えるのに、僕は造園の各段階を音楽に例えているんですよ。

音楽とは面白そうですね。

その空間をどうしたいのかを語るのが「空間作詞」、それを植物や水、建物、風景などに置き換えるデザインが「空間作曲」、デザインを具体化する施工や維持管理、運用が「空間演奏」です。

これらの前段階として、その空間の位置や条件、人との関係などを調べて提示する「空間翻訳」もあります。例えば、よそからデザインを借りてきた空間は地域の中で生きるはずがない。造園で人に感動を与えようと思ったら、翻訳から演奏までトータルで行うのが最低条件です。提案ができてこそ造園家だと思います。

研究室ではどんな活動を?

町スケールのランドスケープデザインを中心に研究活動を行っています。ガーデニングを発展させて町づくりにつなげるまでがワンセット。僕も地元の高鍋町民ですし、個人としても興味があるんです。

地域の住民の方の暮らしや気持ちと、僕たちの専門の技術が一つになることで、より良い空間を作るだけでなく、コミュニケーションを深め、町全体の活性化のきっかけとなれるような活動を目指しています。ですから、参画・協働が取り組みのキーワードです。

南九大で造園を学んでみたいと考えている人に、メッセージをお願いします。

僕は大阪出身ですが、ずっと大阪のような都市部にいたら、今お話ししてきたような発想は浮かばなかっただろうと思います。

宮崎に来たおかげで大地のいいところがよく見えてきました。ここにはフィールドがあって、身近なところで調査、計画からデザイン、施工、管理、運用まで、一連の造園活動のベースが学べます。

特に都会育ちで、何らかの形で自分の町を良くしたいと考えている人にはぴったりです。個人的にやってみたいことや趣味と造園を結び付けられたら、さらに面白いと思いますよ。

実際に、国体レベルのカヌー選手だった学生が、地元を流れる小丸川のカヌー公園化構想の提案をして、そのまま採用された例もあります。

ゼミ学生に聞いてみました。北川先生の魅力。

高木祥平さん、大類太郎さん、山本美紗代さん、伊藤美津子さん

こんなことをやっています。

北川ゼミの活動

北川先生は『わかば』の陰のプロデューサー

NHK連続テレビ小説『わかば』のロケに協力
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