先生!おじゃまします。「管理栄養学科・田上敬子先生」

田上敬子 教授
Noriko Tagami
健康栄養学部管理栄養学科
宮崎市生まれ。共立女子大学家政学部食物学科卒。1967年宮崎県庁入庁。2004年南九州大学に赴任。2008年管理栄養学科長就任
県庁職員から大学の先生に転職されたそうですね。
県職員として長年にわたり、保健所などの現場で県民の皆さんの健康支援や、市町村支援などの仕事に携わってきました。栄養教育といっても、すべての人に一概にこうしなさいと言えるものではなく、一人一人の生活習慣や食生活に合わせて、きめ細かいアドバイスをしなければなりません。アドバイスだけではなく、その後もどのように改善されたかどうかまでをチェックすることも大切です。このように、現場で多くの人に接してきた経験が現在の仕事にとても役に立っていると思います。県職員から大学の教員への転身については悩みましたが、これまで私自身が学んできたことを、これから現場に出ていく学生たちに伝えていくという役割が私に与えられたのだと考え、赴任することにしました。
管理栄養学科では、どんな分野を教えているのですか?
講義では「栄養教育論」を通して、人の栄養にかかわる課題は教育や経済、環境、生き方などすべてに関係があるので、相手を理解することから始めることが大切であると教えています。
以前は栄養指導と言うと、一人一人の食生活の課題を見つけて、それを改善するための知識を与えることでが主でしたが、現在は指導ではなく教育へと変わりました。カウンセリングや行動療法など、栄養学だけでなく、心理学など幅広い知識を身に付けて対象者を支援するという考えに変わりました。ただ単に知識を伝えるだけでなく、信頼関係を築く方法として事例を通して教えています。
最近は「食育」という言葉も定着しつつありますが、朝食はちゃんと食べるとか残さず食べるとか基本的なことは、やはり家庭や保育所、学校、地域で小さいうちにしっかり教えたいですね。子供の頃から食の体験を豊かにして、生活習慣病にならないためにはどうしたらよいかということが自然に身に付くように教えていくことが大切だと思います。
学生たちには、実際の現場では健康に関心のある人よりもむしろ関心のない、あるいは仕事や子育てで時間を取られ指導の場にも出てこられない人たちへの指導をどうするかが問題であることを伝えています。いわゆる思春期から40歳代までの食育空白の世代と言われる人たちですが、食環境を整えることでその世代の人を動かす方法はないかを考えています。今、子供から親へメッセージを伝えることで関心を持たせる試みを行っています。
学生たちにメッセージをお願いします。
現在研究室には7名の4年生が所属しています。国家資格である管理栄養士を目指して頑張っています。みんなとても明るく、楽しむときは楽しむ、勉強するときは集中してやるなどメリハリがはっきりしていて、団結力もあるので、今年度の国家試験が楽しみですね。本管理栄養学科の2回の合格率は79~83%でしたが、今度こそ100%を目指します。みんな管理栄養士になりたくてこの大学に来たのですから、夢をかなえてあげたいとどの先生も自分が受験するような気持ちで国家試験対策に取り組んでいます。もし万が一試験に落ちた場合でも、再チャレンジする人にも講座や模擬試験への参加を開放しています。管理栄養士になりたいと考えている人はぜひここに来てほしいと思っています。
趣味の木彫り
「土曜日は木彫りの日」と決めているという田上先生。きっかけは、ずいぶん前に、何か自分の趣味を見つけよう思案していたところ、ふと思い出したのが、小学生の時彫った菊の作品をほめられたこと、だったとか。それから始めて15年以上、今では研究室にはプロ級の木彫りの作品がいっぱい。
心を伝える絵手紙
先生のレターセットの中に見つけた絵手紙帳。暇を見つけては、大好きな花をスケッチ、水彩で彩色して書きためておくとのこと。「これがあれば、お礼状を出したいときもすぐ出せるでしょう?」周りの方への気配りを忘れない先生らしい心遣いです。
母の日のカーネーション
母の日に学生たちが送ってくれたカーネーション。「のりこママ」へのメッセージに学生たちの思いがいっぱい詰まっています。みんなの気持ちが嬉しくて、ちょっと枯れかけてきても捨てられないのだとか。






