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南九探究クラブ「夏休み自由研究相談会」を都城市と綾町で開催しました。

2021年08月02日 更新

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 子ども教育学科理科教育研究室(遠藤ゼミナール)と附属 環境教育センターが主催して、小学3〜6年生を対象とした「南九探究クラブ 夏休み自由研究相談会」を、都城市と綾町で開催しました。

 この相談会は、地域と連携して、小学生の「探究する力」を育てることを目的としています。同時に、本学で教員・保育士を目指す学生の「探究を指導する力」を実践的に習得する場として設定されています。なぜなら、これからの学校の学びは「探究的学び」が中心となるからです。

 今回は、「都城まちづくり株式会社」及び綾町と連携したプログラムとして実施し、子ども教育学科4年の中原さん(泉ヶ丘高校卒)が中心となって企画・運営を行いました。都城まちづくり株式会社の壽山智仁さん(環境園芸学科卒)には大変お世話になりました。

 さて、当日の様子は....... 

◉7月22日(祝):都城まちなか交流センター/ 都城まちづくり株式会社との連携

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 都城まちづくり株式会社が主催する夏休みイベント「アソビトエント」のプログラムとして、都城まちなか交流センターで「夏休み自由研究相談会」を実施しました。

 感染症対策のため人数と時間を制限しての募集となりましたが、当日は5組の親子に参加いただきました。

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 相談会では、学生たちは時間をかけて、子どもたちの話をじっくりと聴き、対話をしながら子どもたちの 探究のプロセスに沿って思考を整理するお手伝いをします。
 そのために、保護者の方には横で暖かく見守っていただくよう、お願いしています。

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 今回の最初の相談は「汗を吸収しやすい素材について」。担当は中原さんと高山さん(小林高校卒)の二人です。研究テーマも動機もはっきりしているので、研究を進めるための作戦を考えます。
 学生たちは「どうして?」「そうか、そうだね」「どうやって?」「あっ、そうか!」と、質問と同意を繰り返しながら、児童の発言を引き出し、思考を整理し、研究の論理構造を形づくる手伝いをします。
 30分という時間では、細かな部分の確認まではできませんでしたが、児童の探究プロセスを整理し、骨格を組み立てることをサポートできました。

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 こちらの相談は「どうして電気を消さないといけないのか?」。
対応は照屋さん(沖縄県立中部農林高校卒)と出水さん(大宮高校卒)の二人。
簡単そうなテーマですが、けっこう奥深く、実際に児童が探究的に調べるとなると、なかなか難しい課題です。

 子どもたちの「探究する力」を育むために、学生たちは児童と対話を通しながら、児童が自ら調べることができる内容、児童の手に負える研究へと導いていきます。
 安易にやり方を教えないために、この相談会では、指導者が持てる知識や経験を総動員して、言葉を選びながら、対話を続けます。

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 対話に必要となるのは、「相手の考えを尊重すること」「ゴールイメージを共有すること」「ゴールへ向かうのために的確に表現すること」「創造的であること」。
 考え方の異なる人と、対話を通して何かを創造すること。それを「コミュニケーション能力」というのでしょう。ただ話をすれば良いというものではありません。

 子どもたちの学びを「主体的、対話的で深い学び」に導くためには、「対話」が不可欠です。
この相談会では、学生たちが子ども達と関わりながら、対話する力と探究の指導法を、実践的に身につけていきます。

◉7月24日(土):綾ユネスコエコパークセンター / 綾町との連携事業(受託研究)

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 昨年に引き続き、南九州大学と連携協定を結ぶ綾町の「綾ユネスコエコパークセンター」で相談会を開催しました。
 この相談会は、令和3年度 綾町連携事業「綾生物圏保存地域の環境に関する保全と持続可能な利活用の調和に関する調査・研究」として、 遠藤晃教授(子ども教育学科)が担当する「綾ユネスコエコパークにおける探究をベースとしたESDの実践」 の一部として実施したものです。

 はじめに、中原さん(泉ヶ丘高校卒)を中心に、スケジュールと役割分担、注意事項等、細かな点を最終確認します。

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 最初の相談は「アリの巣について」。担当は出水さん(大宮高校卒)、高山さん(小林高校卒)、假屋さんです。
 昨年、アリが巣を作らなかったことの原因を調べ、今年は改善した方法で再チャレンジです。
対話をしながら、「アリが巣を作る要因」と「アリの巣の利用の仕方」を分けて考え、それぞれの研究方法や予想を整理する手伝いをしました。

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 次の相談は「綾の水について」。担当は4年生の伊地知さん(泉ヶ丘高校卒)と3年生の岩村さん(高鍋高校卒)、原田さん(高城高校卒)です。
 研究の動機は、4年生の総合的な学習の時間に、綾の川の水がきれい、という話を聞いて興味をもち、自分で入手したパックテスト(試薬)を使って研究してみたいとのこと。

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 漠然としたテーマを、話を聞きながら、児童自らが実施できる具体的なテーマに導きます。
テーマが決まったところで作戦会議。綾の地図を広げて、2ヶ所の調査ポイントを決定しました。

 あとは、どのようにして川から水を採集するのか。川岸に降りて水を汲むのは危険ですので、より安全な方法を考えるよう促します。
 いろいろ悩んだ結果、バケツに長い紐を結び付け、保護者の方と一緒に橋の上からバケツを降ろして採集することになりました。方法を考えることも、立派な探究です。

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  最後は、スーパー3年生。担当は照屋さん(中部農林高校)です。
当日、綾エコパークセンターで開催された昆虫教室に参加し、そこで学んだことを色々と話して聞かせてくれました。学生たちはその話を興味深く聞きました。

 やりたいことがいっぱいですので、話を聞きながら、出来ることを整理し、方法をまとめていきます。テーマは「昆虫 身を守るための工夫」です。実際に自分で調べたいので、昆虫教室で教えてもらった虫のトラップを作り、森の中にどんな虫がいるのかを調べてみることになりました。

初めての自由研究。とても楽しい研究になりそうです。

 都城と綾町の2回の相談会で、学生たちは悩みながらも子供達と対話を続け、少しずつですが、探究の指導法のコツやポイントを会得していたようです。

 相談会での子供達と学生のやり取りは、研究資料として、相談会や探究の指導法の改善に活用させていただく予定です。
 スキルアップした学生主体の自由研究相談会、次回開催を楽しみにしていてください。

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