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庭園デザイン学研究室がオーストラリアにて研修を行いました

2020年03月05日 更新

環境園芸学科の庭園デザイン学研究室では、研究室活動の一環として、オーストラリアの日本庭園の様式や活用例、オーストラリア特有の植生や景観の理解のためにニューサウスウェールズ州、主にシドニー近郊での研修をおこないました。

2月25日から3月1日まで5泊6日(機中2泊)の日程で実施し、6名の専攻生が参加しました。

最初に視察したのはシドニーから400キロ離れた地にあるオーストラリアの日本庭園を代表する「カウラ日本庭園」(Cowra Japanese Garden)。海外につくられた600近い日本庭園の中でも世界的に有名な庭園です。この庭園は第2次世界大戦での日本人捕虜戦没者慰霊のため、国家間友好と平和を願い、1979年に作庭されたものです。日本を代表する造園家「中島健」が晩年に想いを込めて設計したものです。当時は小さな村であったカウラも今ではこの庭園に4万人近くの来園者が訪れ、周辺は自然環境を活かした観光地としても発展しています。地域の環境と植生を活かした日本にはない日本庭園と、日本人捕虜の収容地と墓地も訪れ、その歴史、作庭者の設計意図、庭園の活用例を目の当たりに知ることができました。

▼カウラ日本庭園(50000㎡)

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▼カウラ日本人捕虜の収容地、日本人墓地

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次は、バサースト(Bathurst)という町の公園にある小さな日本庭園を視察しました。うっかり見過ごしてしまいそうな道路沿いの公園にあるこの日本庭園は、バサースト市と福島県大熊町との姉妹都市を記念して1998年に作庭されたものです。水のない枯滝と枯池と灯篭で構成されています。大きく育った樹木がありますが、目だった破損もなく、きれいにされていることを見て、オーストラリアの公園管理の良さを知ることができました。

▼バサースト大熊庭園(600㎡)

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その後、引率の牧田講師の知人であるオーストラリア人の作庭家Ken Lamb氏のナーセリーを訪問し、ご本人からオーストラリアの日本庭園のニーズや育種・栽培の現状、日本庭園の考え方などを聴くことができました。

▼Imperial garden (Ken Lamb氏のナーセリー)

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翌日、Ken Lamb氏が1994年に設計・施工した「ゴスフォード・江戸川記念庭園」(Gosford Edogawa Commemorative Garden)を視察しました。ここはゴミ処理場の跡地の再生で、江戸川区との姉妹都市を記念してつくられたものでアートギャラリーとレストランが併設されています。池や橋、枯山水があり、鯉や鳥がいて、老若男女が訪れ、読書をしたり、車いすやベビーカーで回遊したりしていました。

▼ゴスフォード・江戸川記念庭園(2050㎡)

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今回の研修では3つのオーストラリアの日本庭園を視察し、様式や作庭経緯、活用例の違いをしることができました。また、ブルーマウンテン国立公園、王立博物館、タロンガ動物園、オペラハウス、ハイドパーク、中国庭園なども視察し、オーストラリアならではの植生や景観、市民の過ごし方を実際にみることができました。同じモミジでも樹形や青く太い芝など植生や管理方法の日本との違い、市民が当たり前のように公園でくつろぐ姿からは文化的な違いなど体験を通して知ることができました。

▼ブルーマウンテン国立公園           ▼シドニー・セント・メアリー大聖堂

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▼王立植物園01

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▼王立植物園02           ▼オペラハウスにて(ハーバーブリッジを背景に)

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