探究的な学習で育むサステナブルなゴールを目指す力 -持続可能な社会の担い手を育てるためには- 【子ども教育学科】遠藤 晃 教授

自然や環境を活用した探究的な学びやESDについて研究・実践し、持続可能な社会実現の担い手育成を目指しています。SDGs(17の目標)を達成するためには、知識だけでなく、複雑に絡み合った問題を見出し、多面的・総合的に捉え、考えの異なる人たちと対話を通して協働し、問題の解決に向かう力が必要です。ESDや探究的な学びは、その力を育む教育です。
本研究室では「探究的な学習」に焦点をあて、教育を通して、探究する力を向上させるプランを考案し実践していきます。ニホンカモシカや森や川、サツマイモ畑などを題材に、身近な自然や環境の中に "不思議" を見つけ、"なぜ?" 解決していく学びの場を、他学部や地域と連携して学内外で提供しています。

先生よりこの研究に興味のあるキミへ!

学生時代から九州や沖縄の哺乳類(ニホンジカ)の生態について、研究してきました。生態学は、生物と生物の関係や、生物と環境の関係を自然の中から見つけ出し、その関係性を数値化して明らかにする学問です。シカの生態学が専門の私が、教員養成に携わっているのは、教育も生態学の延長線上にあることに気づいたからです。
教育は、子ども同士、子どもと大人(先生、親など)、子どもと環境の関係性(相互作用)によって成されるものです。現在は、対象をシカからヒトに代え、子どもや、子どもを取り巻く環境、周りの大人の在り方について、関係性という視点から研究をしています。