保育記録でつなぐ子どもの育ち。 -幼児教育に必要な「記録」とは- 【子ども教育学科】藤本 朋美 准教授

「保育・幼児教育において求められる記録」とはどのようなものかを研究しています。保育において記録することは、とても重要な意味を持ちます。子どもは日々の生活や遊びの中で多くの経験をし、学びを深めていきます。保育者はその子どもたちの経験や学びを読み取り、明日の保育につなげていかなくてはなりません。また、日々の保育を記録することは、保育者自身の保育を振り返る材料にもなります。「子どもの育ち」と「自らの保育」とについて、言葉を吟味しながら書く記録について、研究を進めています。

先生よりこの研究に興味のあるキミへ!

私たちは自らの言葉を「書く」ことを様々な場所で求められます。「書く」ための方法は手書きやキーボード入力、音声入力など多様です。手書きで何度も修正することを思えば、機器を通じて入力することは気軽でもあります。しかし、「書く」ための言葉をどのように選んでいくのか、自らの言葉を表現することに、悩みはつきません。
現在、保育現場では、できるだけ簡易で、子どもたちの様子が伝わりやすい記録のあり方について改善・工夫が検討されています。しかし「今」「その時」の記録だけが注目され、それを「次に」「これからに」つなげることが見えにくくなってはいないでしょうか。記録する内容やその様式のあり方、そして記録したことを次の保育へつなげるための考え方や方法について研究を進めます。