植物も病気になる? -植物の病気を調べる方法- 【環境園芸学科】菅野 善明 教授

人間が病気にかかるように、植物も病気にかかり、農業・園芸上においては、生産量や品質の低下を招きます。植物の病気の被害を抑えるためには、まずその病気を引き起こしている病原体を特定(同定)する必要があります。植物に病気を引き起こす主な病原体は、糸状菌(カビ)・細菌(バクテリア)・ウイルスです。研究室では、野菜・花き・果樹に発生した病気の病原体の同定、その病原体のPCR法を用いた遺伝子診断法の確立に取り組んでいます。

先生よりこの研究に興味のあるキミへ!

学部生で卒業論文研究に取り組む中で、もっと研究がしたいと思い、修士課程、博士課程に進み、現在に至ります。
学生時代はウイルスの同定に取り組みました。当時、遺伝子レベルの研究が進み、ウイルス遺伝子の相同性によるウイルス種の推定、ウイルスの遺伝子にコードされているタンパク質の機能解析が行われるようになっていました。実験材料のウイルスやその遺伝子は目には見えませんが、進歩した技術によってウイルス種を明らかにするコードされているタンパク質の機能を実証することに大きな魅力を感じています。