貝殻が動植物の命と多様性を支える? -農業水路の自然環境で二枚貝が果たす役割- 【環境園芸学科】中野 光議 講師

水田の周辺につくられた農業水路には、魚類や水生昆虫類、貝類、水草などの多種多様な生物が生息していました。しかし、コンクリート水路に改修されて環境が単調になり、生物が利用しにくくなっています。私はイシガイ目やシジミ属といった淡水二枚貝類の活動や、それらの貝殻の堆積によって、水路の環境が多様化・複雑化し、生物が増えるのではないかと仮説を立て、野外で調査・実験に取り組んでいます。そして、水路の生物多様性・生態系の保全に二枚貝を活用することが出来るかどうかを探っています。

先生よりこの研究に興味のあるキミへ!

子どもの頃から水田でカエルを捕まえたり、水路で魚類を捕まえたりするのが好きでした。大学生になり、生態学などの分野の学術的な観点から自然環境について考えるようになり、生物多様性や生態系の仕組みを学ぶことが楽しくなりました。水田と水路は最も身近にある、生物多様性の宝庫の一つです。しかし、水田・水路の生物の生態には、まだ明らかにされていないことがたくさんあります。これからも水田・水路の研究を続けることで、自然環境の面白さを発掘していきたいと思っています。