食品廃棄物が人の命を救う? -機能性ペプチドを食品廃棄物から探す- 【食品開発科学科】永田 さやか 准教授

食品廃棄物には、色や形の悪いものや成型過程で出された食べられるものと、内臓や骨、植物のわき芽、根といった食べられないものに分けられます。
私はこれらの食品廃棄物の中でも、特に食べられないものの中から血圧を下げる作用(降圧作用)や、抗菌作用などを有する機能性ペプチドを探す研究をしています。将来的には、機能性ペプチドの健康食品や医薬品への応用を目指しており、また持続可能な社会のためにも、食品廃棄物の削減に貢献したいと考えています。

先生よりこの研究に興味のあるキミへ!

私は、食品開発科学科の前身である食品工学科の卒業生です。私が高校生の時にヒトゲノムプロジェクトが始まり、クローン羊が生まれました。それをきっかけに遺伝子に興味を持ち、卒業研究では、メロンのアレルギー原因遺伝子を見つけました。その後、食品を摂取する側(人体)へ興味が移り、大学院は医学部に進学しました。今では食品側からと摂取する側からの、両方の視点で研究をすすめています。