時間栄養学から健康づくりと生活習慣病予防を追究する 【管理栄養学科】出口 佳奈絵 講師

貧血とは、生体内の酸素を運んでいる血中ヘモグロビンが減少し、全身が酸素不足になり、立ちくらみをおこすなどの症状です。貧血に多いのは、鉄分とタンパク質の不足による栄養性貧血です。運動・スポーツ貧血も同じことです。
鉄分はもともと体内に吸収されにくいミネラルで、鉄分を食べる時刻と1日の食べ合わせも大切です。朝は鉄分を吸収しようとしている貴重な時間帯で、朝食に鉄分と良質なタンパク質を一緒に食べると、貧血予防に効果的です。「いつ、何を、どのように食べるか」の時間栄養学から、健康づくりと生活習慣病予防について研究しています。

先生よりこの研究に興味のあるキミへ!

食べ物の栄養も大切ですが、体内での栄養代謝と健康づくりの関連に興味を持ち、この研究分野を好きになりました。これまでお世話になった方々の幅広い経験と新しい考え方に影響を受けたことが、原動力になっています。
「可能なことを不可能にしない」ことを念頭に、楽しくチャレンジすることを大切にしています。これまでの研究教育をもとに、地域での食による健康活動を継続しながら、少しずつ社会に貢献できることを目指しています。