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環境園芸学科

地域景観学研究室がフランスにて研修を行いました

環境園芸学科の地域景観学研究室では、研究室活動の一環として、フランス式庭園とイスラム式庭園の作庭デザイン、また都市軸とアイストップの構成とその効果の理解、そしてコンケーブ地形による景観の質向上効果の理解のためにフランス・パリと近郊での研修をおこないました。

3月14日から20日まで6泊7日の日程で実施し、5名の専攻生が参加しました。

フランス平面幾何学式庭園としては、パレ・ロワイアル庭園、チュイルリー公園、ヴェルサイユ宮殿庭園等を訪れ、認知科学的な視点から、幾何学式庭園が、整形的に作庭されているのではなく、整って見えるような視覚効果が意図的にふんだんに適用されていることを学びました。やはり、現地で確認しないと理解できないことがたくさんありました。

イスラム四分割式庭園としては、パリ・モスク庭園を訪れ、偶像崇拝の禁忌からアラベスク模様が描かれていることや、乾燥地である為に貴重な水をオアシス的に導水していることなどを学びました。異次元の空間構成にみんな驚きました。

都市軸とアイストップの構成については、ルーブル宮からチュイルリー公園を経て凱旋門までのシャンゼリゼ通りの軸線構成、オペラ通りのオペラ・ガルニエによるアイストップ構成の視覚効果について実際に現地を歩いて体感しました。規模の大きさと豪華さに感銘です。

コンケーブ地形による景観的な質の向上効果については、トロカデロ広場からセーヌ川をはさんでエッフェル塔に至るコンケーブ地形の視覚効果について、学生と現地にて論議を行いました。

その他、引率の平岡教授の欧州留学時から20数年来の友人であるフランス人建築家ギヨーム・アマン氏の案内で、パリ大学学食でのランチに始まって、ローマ時代の円形競技場後の公園、パリ植物園、屋外彫刻庭園、アラブ世界研究所、サン・ルイ島、マレ地区再開発、ヴォージュ広場等をめぐり、彼の息子さんのマンションで軽食をいただきました。