学びを深める地域との連携教育

地方から未来を創造する

ジツガク、
No.1へ。

「ワイン醸造」と「菓子づくり」。どちらも開発から商品化に至るまで、学生が地元の企業などと関わり合っています。地域との連携教育で、学生はフードシステムの把握と現場力を身につけています。

1.ワイン醸造

新たなワインを目指して

地域連携でのワイン開発で、地産食材とともに愛飲されるワインとは?
醸造用ぶどうの品種、ワイン酵母の特性、醸造方法等いろいろな要因が絡み合っています。
これらの要因を、官能評価、外観評価、ワイン香味成分等を解析し科学的手法によりものづくりを体現します。

リリースされたワイン(平成30年2月吉日)

ユネスコエコパーク綾町で栽培された安全安心のワイン醸造用ぶどうで(合)香月ワインズと南九州大学のダブルブランドのワインを共同で商品化しました。
香月ワインズでは、農薬・化学肥料・除草剤を一切使わない葡萄栽培を行い、6年もの歳月をかけて完全なる自然栽培での葡萄畑の環境を整え、100%ピュアなオーガニックワインを製造しています。

2.菓子づくり

へべすカップケーキ

へべすは、独特の香気・風味を持つ、果汁が豊富で種が少ない宮崎県日向市特産の柑橘類です。「食品開発実習」の授業でこの宮崎の特産品を使ったオリジナルの加工食品を作るという課題があり、ひとつのグループが作ったケーキの試作品が「へべすカップケーキ」開発の発端となりました。
南九州大学宮崎キャンパスに近い洋菓子店、リューヌ・ド・プランタンの松本富郎氏のアドバイスを受けながら、食品加工学実習室で授業の中だけではなく、放課後や時には深夜に至るまで何度も試作を繰り返していく中で、へべすの独特な香りや酸味を生かしつつ、ケーキの甘みとバランスが取れた試作品が出来上がり、発売に至りました。

若紫

若紫」は、食品開発科学科(当時は食品健康学科)が、延岡市の菓子メーカー、株式会社虎屋と共同開発したオリジナルのクッキーです。
平成19年秋から開発を始め、平成21年に完成しました。原材料には、宮崎県串間市特産の「宮崎紅(甘藷)」と都城市特産の「アヤムラサキ(紫イモ)」を使って、「幼児からお年寄りまで安心して食べられるソフトクッキー」をコンセプトに作られています(紫イモに含まれる、アントシアニンは、抗酸化作用など多くの機能性を持っており、私たちの健康に役立つといわれています)。今では、宮崎県庁隣にある「みやざき物産館KONNE」でも売られています。