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食品開発科学科 大学院研究科 地域貢献

池田さんの研究成果が日本食品微生物学会誌に掲載

池田直樹さん(2023年南九州大学大学院卒業生)による研究論文「ロングライフチルド食品の変敗原因菌Paenibacillus odoriferに対する食品添加物の静菌効果」が、日本食品微生物学会誌(Vol.41, No.2, 2024年)に掲載されました。この研究は、三菱ケミカル株式会社と共同で行われたものです。

研究の背景と成果


近年、ロングライフ化されたチルド食品が増えていますが、同時に変敗事故の防止という課題も注目されています。池田さんの研究では、チルド食品の加熱殺菌だけでは対処しきれないPaenibacillus属細菌の芽胞を、食品添加物と加熱を組み合わせることで制御する方法を調査しました。この成果は、今後の食品保存技術の発展に大いに寄与する基礎データとなります。

長田教授のコメント

池田さんが大学院在学中に論文が掲載されることが目標でしたが、残念ながらタイミングが合いませんでした。しかし、彼の研究が先行研究として、後輩たちの研究活動の基盤となり、ロングライフチルド食品の安全性向上に向けた研究は続いています。今後の進展が非常に楽しみです。

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