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食品開発科学科

本学の提案が文部科学省「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」に採択

本学の健康栄養学部と宮崎産業経営大学が共同で提案した「産業界、地域社会と連携するデータ駆動型6次化スマートファクトリーDX人材育成」が、文部科学省の「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」に令和4年3月11日付で採択されました。

宮崎県では、宮崎県情報化推進計画(~みやざきDXプラン)において「データ駆動型」六次化農業の実現を産官学の連携で目指しており、この実現には、Society5.0時代のデジタルリテラシーを備えた人材の育成が不可欠です。本学が採択された事業では、両大学の強みを活かした既存の実験・実習・演習科目をPBL(課題解決型学習)に基づくイシューベースで再構築しつつ、最新のDX機器を整備することで、AIを活用したマーケット分析、先端デジタル機器での食品成分モニタリング技術、HACCPマネージメントに資する迅速な微生物危害分析等を学べるように、数理・データサイエンス・AI(応用基礎レベル)のカリキュラムを南九州大学健康栄養学部食品開発科学科と宮崎産業経営大学経営学部とで共同開発し、その教育の場として宮崎県の産官学で構成する(仮称)六次化スマートファクトリーDXプラットフォームを形成することで、農業の六次産業化(1次:生産・2次:加工・3次:流通分野)の各分野で求められるDX人材の育成を目指します。

同事業には、国公私立大学、短大、高専から合わせて99件の申請があり、うち39件が採択され、採択校のうち2件を、宮崎県内大学で採択しました。

▼文部科学省「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」
「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」実施機関の決定について

取組概要

【取組実施責任者 吉本博明 健康栄養学部長コメント】

 本事業では、本学健康栄養学部食品開発科学科の教育目標である「食品開発のプロの育成」、宮崎産業経営大学経営学部の教育目標である「DXの進展にともなう経営能力と実践力の養成」を最新のDX機器で高度化し、デジタルマインドとデジタルスキルを備えた高度専門人材教育プログラムを開発し、学生の教育に活用します。
 具体的には、食品開発スキームにおける、マーケティング、製品企画、製品試作、製品評価に必要なデジタルスキルを南九州大学と宮崎産業経営大学との両者の学生がSlackやZoomを使ったデジタルコミュニケーションでディスカッションして進めて行きます。また、製品試作過程においては、これまでのヒトの官能によるあいまいな評価から、最新の味覚センサーや成分分析装置などを利用して、デジタルデータによる客観的な製品開発を学びます。さらに食品開発科学科の教育の柱であるHACCPなどの食品安全関連の教育についても現場に即した食品危害事例をデジタル機器によって解析し課題解決するカリキュラムを実施します。

 これらのカリキュラムは、宮崎県がすすめるみやざきDXプランが求める人材育成にも寄与する意義のあるものと考えております。