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環境園芸学科

霧島ジオパーク研修を行いました

「自然緑地計画論演習」の授業の一環として、自然景観の現況調査の実践演習を行うため都城キャンパス近隣の霧島ジオパークに出かけました。

まずは、「ごろが轟」にて渓流爆を学びました。渓流爆とは、ゆるやかに傾斜した岩盤上を流れるように下る滝のことで、登山用語で「ナメ」と呼ばれる一枚岩を流下する水流も含まれます。

次は、「神々溝」です。約2万年前、高千穂峰から噴出し流下した溶岩が、冷える途中で、流れの方向に対し直角方向に動いたため、すでに固まっていた溶岩が裂けて生まれたものです。そのため、数か所にわたり、左右の凹凸が向かい合っています。大きな洞窟も見られ、神秘的な雰囲気が漂っています。両側の岩に囲まれて、ひとまとまりに感じられる囲繞景観を構成しています。都市計画で用いる道路幅と周辺建物の高さ比(D/H比)の応用で囲まれ感を考える手法なども学びました。

続いて、荒襲谷の砂防施設です。霧島連山の麓で、土砂災害から地域を守る砂防事業で、遊砂地は、競泳用50mプール36個分に相当し、その規模は宮崎県内でも最大級です。自然に対抗する人工構造物のスケールの大きさに驚かされます。

最後は高千穂牧場です。霧島山麓の広大な丘陵地にある観光牧場ですが、科学的に学ぶところはたくさんあります。高千穂峰の眺望景観の借景と構図、牧草地越しの高千穂峰が形成するコンケーブ地形、人工草原のつくりだす景観などを学びました。

これらのジオパークを訪問するのは初めての学生がほとんどで、楽しく有意義な研修をすることができました。