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子ども教育学科

綾町で「科学実験教室&自由研究大作戦」を開催

12月26日(木)、南九州大学が連携協定を結んでいる綾町で「科学実験教室&自由研究大作戦」を開催しました。

本プログラムは人間発達学部 附属・環境教育センターと理科教育研究室(遠藤ゼミ)が主催し、綾町教育委員会と都北の理科教育を考える会の後援を受けて実施したものです。

会場となった「綾エコパークセンター」に集まった子どもたち。
学生たちから自由研究についての問診を受けたあとに…………

なぞのバーテンダーが青いカクテルを一瞬でピンクに変えます。
子どもも大人も劇的な色の変化に興味津々。
そこから、子どもたちの実験が始まります。

まずは材料集め。エコパークセンターの周りで、
いろんな植物の花や葉っぱを集めます。

つぎは色水(指示薬)つくり。
自分が好きな色の花や葉を選んで色を抽出します。

作った指示薬にはラベルを貼ります。
植物の名前がわかれば、それを書きますが、
わからなくても大丈夫。
自分のイメージで名前を考えます。
ピンクの花は「ピンちゃん」、虫がいた花は「むしちゃん」。
科学的でないと思われるかもしれませんが、これで良しとします。
だって、子どもたちに伝えたいのは「科学のやりかた」なのですから。

指示薬ができたら、いろいろな液体に混ぜて、色の変化を調べます。
重曹や石鹸水、そして……..
綾町の名水で作られた「お酢」も使います。

指示薬をスポイトで吸い取り、混ぜてみると…..
紫色が緑になったり、黄色が赤くなったり。
色の変化に、子どもも大人もワクワクします。

実験したことは記録します。
やりっぱなしではダメですからね。

この実験教室での、学生たちの役割は….
知識を教えることではなく、科学の手法を伝えること。
そのために、手順や器具の使い方、記録の取り方を説明し、あとは、口出しせずにただ見守ります。
そして、子どもたちと一緒に驚き、楽しみます。
もちろん、安全には十分に注意を払いながら。

実験で使った有機野菜やハーブティー、花の苗、そして、お酢は綾の物産館(綾ほんものセンター)で
購入したものです。いわば、地産地消の実験教室となりました。

今回の「科学実験教室&自由研究大作戦」の目的は、
身近なものを使って子どもたちの科学への興味関心を高めることと、
教員を目指す学生たちの「探求」の指導力を高めることです。

科学の手順を守りながら実験に没頭する子どもたちの様子をみると、
この目的は達成できたようです。