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子ども教育学科 地域貢献

大分県の小学校で学生考案「カモシカすごろく」の授業

 子ども教育学科4年芝崎巧和さん(延岡学園高校出身)考案「カモシカすごろく」を用いた「総合的な学習の時間」の出前授業を、大分県佐伯市立宇目緑豊小学校と竹田市立南部小学校で実施しました。

 この授業は、国の特別天然記念物ニホンカモシカの調査に長年携わる同学科・遠藤晃教授が、個体数が激減したカモシカを保護するために開発した教育プログラム「ニホンカモシカとSDGs」の一つとして実施されました。

 SDGsの実現のため、いま世界は「持続可能な社会の担い手を育てる教育(ESD)」に取り組んでいます。それは特別な教育ではなく、日本では、学校教育のなかで探究的・教科横断的な課題解決型学習として、取り組みが進んでいます。
 遠藤教授は、この指導をできる保育者・教育者を養成することで、SDGs「4. 質の高い教育をみんなに」の実現を目指しています。

 午前中は宇目緑豊小。佐伯市宇目地区はカモシカの生息エリアで、子どもたちもカモシカのことをよく知っています。
 遠藤教授の導入の後、芝崎さんの指導で5,6年の児童がゲームを楽しみながら、カモシカとシカの関係性について理解を深めました。

 午後は竹田市の南部小へ。カモシカの授業にワクワクしている4年生のなかに「カモシカ研究ノート」をまとめたり、カモシカゲームを作ってきた児童もいました。
 遠藤教授の話で、知りたい気持ちがさらに高まった子どもたちは、芝崎さんの指導で「カモシカすごろく」に没頭し、シカとカモシカが攻めぎあう九州の現状を、楽しみながら深く学びました。

 翌日は、豊後大野市資料館と宇目の祖母・傾・大崩BRセンター、カモシカ生息地の視察です。カモシカの生息地を実際に歩くことで、学生たちの知識はリアルになったようです。

 今回の授業は、探究的学習の導入として「学びの動機付け」を目的とした内容と教材を、学生たちが考案して実践しました。

 サポートした小川七海さん(宮崎南高校出身)、中村心春さん(日南高校出身)、竹田市出身の本田栞理さん(竹田高校出身)、新穂千尋さん(都城泉ケ丘高校出身)も、この経験をいかし、来春から保育や学校教育の現場で、子どもたちの探究を指導することになります。

*授業の様子は大分合同新聞、ケーブルテレビ佐伯「さいきっちNews」で紹介されました。