造園学分野(造園緑地専攻)

地方から未来を創造する

ジツガク、
No.1へ。

造園計画研究室/関西 剛康 教授

テーマ:持続可能な都市や緑地について考える。

2015年、国連において採択された「SDGs」(持続可能な開発目標)。研究室では、この目標を基本に、自然環境が有する多様な機能を活用し、持続可能で魅力ある国土づくりや地域づくりを進める「グリーンインフラ」の視点に立って、地域活性化や持続可能な都市経営や都市緑地について研究しています。
具体的には、「環境園芸学」や「造園学」などをベースに、実際に地域の課題解決型のテーマについて研究。実際に地域へ赴き、フィールドワークによって現状の課題について調査分析を実施し、地域の方との協働で考察や構築を進めます。あらたな資源や体制をつくることで、持続可能な未来を築いています。特に、未来の世界では、持続可能な社会構築ができる課題解決型のスキルと知識が求められます。未来の街づくりに活かせるような、次世代に対応した確かなスキルと知識を身につけて、広い世界で活躍してもらいたいと考えています。

関西 剛康 教授

研究分野 造園学分野【造園緑地専攻】

ゼミの卒業生らは現在、行政や高校教員、
造園コンサルタント設計事務所などで活躍しています。

関連するSDGs

学生の声

グリーンインフラをはじめ、世の中に求められる計画・設計を学んでいます。

外部の造園会社さんや行政の職員さん方と連携し、公園の計画案を協議したり、道の駅施設の植栽計画を考案したりしています。いま世の中で求められていることや、何十年と残るランドスケープ空間を造るには何を心がけて設計すべきかなど、現場のリアルな意見を反映した計画を意識出来るようになりました。

森 麻里乃さん(熊本県立八代農業高等学校出身)

2021年度卒業論文テーマ

  • 延岡植物園における利用実態とその改善点に関する研究
    ―リニューアルに向けたパブリックコメントの結果を踏まえて―
  • 植物公園における管理実務者の意識調査と植栽計画
    ―都城市の山之口あじさい公園を事例として―
  • ビオトープ型屋外教育施設に見る年間を通じた幼児の利用実態とその教育効果
    ―ひかりの森こども園ふれあいビオトープガーデンを事例として―
  • 民学連携による森の交流農園「みまた森のコリドー」に関する基本計画策定

2020年度卒業論文テーマ

  • 新型コロナ禍における九州・沖縄地方の都市公園の利用実態と管理運営
  • 国指定名勝『立花氏庭園』内の『松濤園』における大改修前の庭園様相
  • 都城島津邸日本庭園における庭園景観の変遷に関する研究
  • 九州・沖縄地方における近代日本庭園の特性
  • 延岡植物園における魅力向上に関する基礎研究
  • 山之口あじさい公園における官学民連携によるパークマネージメント
    ~2020年度(5年目)の公園再生プロジェクト~

2019年度卒業論文テーマ

  • 国指定名勝『立花氏庭園』に関する研究
    ~『松濤園』における視点場と池護岸の変遷~
  • 宮崎神宮における近代神社境内の形成と変容課程
  • ビオトープ型屋外幼児教育施設における幼児の利用実態に関する研究
  • 都城市立山之口あじさい公園のパークマネジメントにみる官学民連携
    ~公園活性化支援4年目における研究成果~
  • 重症心身障害者(児)における屋外療育施設の基本設計構築
    ~Phase1:医療関係者らを対象としたワークショップ開催による留意点の抽出~

都市景観研究室/平岡 直樹教授

テーマ:ふるさとや町の風景の魅力、問題点を探る。

ふるさとの自然風景や町並みは、目に焼き付いて一生の原風景になります。そんな大事な風景について、どうしてこんなに素晴らしいのか理由を探ってみたり、さらに良くするために問題点は何かを考えてみたりすることは、とても大事なことです。これらのことをみんなで共有できるよう、科学的な方法で研究を行います。
地域での取り組みとしては、大学の近くを流れる大淀川水系をフィールドにして、川や隣接する公園を管理している国土交通省や都城市、関係する地域の人々と連携して、大淀川の魅力の再発見や利用促進をはかる活動を行っています。
「造園」は、庭や公園だけを対象とはしていません。私たちが暮らすすべての場所がフィールドです。一緒に故郷の風景を楽しみ、学びましょう!

平岡 直樹 教授

研究分野 造園学分野【造園緑地専攻】

学生の自主性を尊重して活動しています。
色々な場所に出かけて、風景を味わいながら勉強します。

関連するSDGs

学生の声

地域景観学で学んだことを将来は土木関係の仕事で活かしたい。

地域景観学の研究室に入って、普段の暮らしの中で目にする景観に対する意識が、ずいぶん変わったと思います。何気なく通る道も、景観として注意深く見ていくと、何か工夫がされているのではないかと考えたり、気づいたりすることがあるのが面白いです。新しい景観に出会うため遠出をすることも増えました。

河本 遼馬さん(私立崇徳高等学校出身)

2021年度卒業論文テーマ

  • 宮古島市の観光地としての現状と課題について
  • 鹿児島県阿久根市における商店街再活性化の取り組み ~現状と課題について~
  • 都城地区における庭木の変化について
  • リバーサイドガーデン綾の実態と可能性について
  • 都城かわまちづくり維持管理計画案について

2020年度卒業論文テーマ

  • 京都市の新景観制作の有効性について~デザイン及び色彩の観点から~
  • JR肥薩線矢岳越え車窓からの景観の特性に関する研究
  • 霧島連山における登山道から見る山岳景観の特徴
  • 都城近隣におけるボートバス釣りのポイントの選択と環境について
  • 宮崎県におけるグルメライドの特徴
  • 岡山県倉敷市の美観地区における景観の特徴
  • 都城地域におけるロードバイク利用の現状と課題についての研究

2019年度卒業論文テーマ

  • 沖縄県における廃ホテルの特徴~歴史と評価について~
  • 宮崎県の観光地を対象とした景観構成要素の研究
  • 水生生物の水槽内の景観について
  • 室内における森林浴効果の再現と利用
  • 都城地域における主要駅の駐輪場の実態について
  • 都城地域の野球場及び周辺施設の現状と課題
  • 防災行政無線チャイムの種類と役割及び地域ごとの違い
  • 日向市サーフタウン構想の特徴と課題

ランドスケープ研究室/岡島 直方 准教授

テーマ:庭の原点である雑木林に触れながら、風景づくりを考える。

身近な場所にある樹林地の管理や、その場所における風景づくりを行っています。昨年度は花壇を作成しました。そのような活動を通じて、雑木の庭の原点となった雑木林と触れる機会を作っています。文学や絵画の中に示されてきた造園的空間の特徴についても研究しています。落葉樹の葉の、季節による色の変化は良いものですね。大学の卒業研究では、実習や演習の授業とは異なり、自分から動こうとする姿勢が大切です。この研究室でこれまで取り組んできたテーマを調べ、その流れに合うテーマを見つけ出し、実行していかなければなりません。それは文脈を読むということです。一人で取り組むのが難しい場合は、仲間と一緒に取り組むことも大切です。大学での体験は、高校のときと一見似ているものもあるかもしれませんが、どこか違った点があるはずです。未知のことに対してどのように接近していくのかを学べるのではないかと思います。

岡島 直方 准教授

研究分野 造園学分野【造園緑地専攻】

緑地空間の中に込められた意味、
それがどのように変化していくのか、などの発見・観察をします。

関連するSDGs

学生の声

大学内にある樹林地を実際に管理して実践的な風景づくりを行っています。

造園の仕事は、道具や機械を自ら触って使用することが一番の経験です。研究室では、樹林地の管理(芝刈り、剪定)、コテージの修理(ペンキ塗り、木の張り替え)、樹木の滞在状況確認作業などを実践的に行っています。建設車両や機械、工具に触れ、車両の運転能力や機械・工具の使用方法も身に付けることができました。

松井 幹斗さん(私立日章学園高等学校出身)

2021年度卒業論文テーマ

  • 中央競馬場の公園的機能について
  • 黒木博元知事による「全県公園化」の開発と日向景修園の関係に関する基礎研究
  • 都道府県営総合運動公園における日本庭園の有無と特徴に関する研究

2020年度卒業論文テーマ

  • 樹林地内の憩いの場~可動デッキの可能性~
  • 樹林地東側の支障枝の剪定・管理

2019年度卒業論文テーマ

  • 樹林地の景観イメージの変化について~自然の活用と花壇作成~
  • 冠獄園施設と徐福伝説の関係について