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環境園芸学科 地域貢献

NBB収穫祭、交流会開催

7月12日、南九州大学が開発した黒皮かぼちゃの新品種「南九ブラックボールNo.3」(通称NBB)を使った交流イベント「FANSUMER’S 南九ブラックボール収穫祭」が、木城町で開催されました。

NBBとは?

NBBは、環境園芸学科蔬菜園芸研究室陳蘭庄教授が15年かけて育成したカボチャの品種で、宮崎県の伝統野菜・黒皮かぼちゃと西洋カボチャの「いいとこ取り」を実現した次世代型の黒皮かぼちゃです。伝統種と比べて糖度が高く、ねっとりとろけるような果肉が特長です。

木城町と本イベントについて

木城町は2023年に高鍋町とともに「オーガニックビレッジ宣言」を行い、有機農業を軸としたまちづくりを進めています。今回のNBB栽培は、そのような町の方針と連動し、初めて有機農業での栽培に取り組んだものです。本イベントは、NBBの魅力を町内外に広く伝えるとともに、有機を基盤とした持続可能な地域づくりの一環として開催されました。

半渡英俊町長 挨拶
「オーガニックタウンを目指す木城町において、有機栽培によるNBB特産化を進めたい」

木城オーガニックタウン推進協議会 小泉正浩会長 コメント
「有機で育てた木城町産NBBを広く知ってもらうには、『食べる人の心に刺さる物語』が必要。今日はそのスタート。関係者の思いを掛け合わせながら、新しい物語を描いていきたい」

イベント内で行われた試食交流会には、半渡町長や小泉会長をはじめ、町民、企業、行政関係者、及び本学環境園芸学科造園計画研究室関西剛康教授含め約40人が参加しました。木城町産のNBBを丸ごと使ったグラタンや春巻き、マリネなど全10品がふるまわれ、参加者は五感でNBBの魅力を味わいました。

陳蘭庄教授 コメント
「会場の熱気に触れ、大きな感動を覚えた。多くの方がNBBに期待を寄せてくださっていることを実感し、研究者としてさらに力を尽くしたい」

現在、NBBは、飲食店や加工業者、教育機関との連携による商品開発や新しい活用策など、次のステージに向けた取り組みが進められています。地域に根ざした品種であるNBBが、宮崎を代表するブランドへと成長していけるよう、今後も一歩ずつ前進してまいります。