環境園芸学科 地域貢献
高校生とともに山椒産地化へ
南九州大学は、ハウス食品グループ(ハウス食品グループ本社株式会社・株式会社ヴォークス・トレーディング)、株式会社杉本商店及び生産者の皆さんとともに、宮崎県高千穂郷・熊本県奥阿蘇にて、山椒の「産地形成プロジェクト」に取り組んでいます。
この地域に根ざした挑戦に、未来を担う若い世代として、高千穂高校生産流通科の生徒たちを迎え入れ、新たな形での連携活動がスタートしました。
【高千穂高校生産流通科】
高千穂高校生産流通科の生徒たちは、西臼杵の豊かな自然環境の中で、農産物の栽培やスマート農業について日々学んでいます。
また、担当教員である田中信伍先生は、環境保全園芸学研究室に所属していた本学OBです。
■プロジェクトの流れ
7月28日には、環境園芸学科果樹園芸学研究室の前田隆昭教授と関係者が高千穂高校を訪問し、2年生8名にこれまでのプロジェクトについて紹介したところ、生徒たちは「ぜひ一緒に取り組みたい」と意気込みました。
9月1日には、高校生と関係者による意見交換会を開催しました。農林水産省九州農政局宮崎県拠点を含む多くの関係者が参加するなか、生徒たちは山椒を活かした商品開発などを提案し、2グループに分かれて議論を展開していました。環境園芸学科4年の加藤光夏さんと永野雄也さんもファシリテーターとして加わり、活発な意見交換をサポートしました。
最終的に「まずは自分たちで山椒を育てたい」という思いで一致し、9月下旬には台木用の種子を播き、実際に栽培に挑戦することも決定しました。
今後も、果樹園芸学研究室の学生と高校生が協力し、大学の知見と若い力で地域の未来を切り拓いていきます。
■参考