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環境園芸学科 地域貢献

コウライオヤニラミを調理・試食

9月19日、本学宮崎キャンパスでコウライオヤニラミの調理・試食会を開催しました。
試食するコウライオヤニラミは、環境園芸学科の学生が都城市の河川で100個体ほど捕獲して現場で締めたもので、今回はそれを管理栄養学科の学生が棚町祥子講師の指導のもとで調理しました。

 

【調理・試食会 お品書き】
①サクサクふわふわコウライオヤニラミバーガー
②ふんわりおいしいコウライオヤニラミのみぞれあんかけ
③コウライオヤニラミのバターホイル焼き
④さっぱり美味しいコウライオヤニラミの南蛮漬け

コウライオヤニラミは淡泊な白身で、どの料理も美味しくいただきました。

■本学におけるコウライオヤニラミの取り組み

コウライオヤニラミの研究は、日本の在来種や生物多様性、生態系にコウライオヤニラミが与える影響を明らかにすることを最終的な目標とし、環境園芸学科中野光議講師の研究室が都城市の河川で2022年から取り組んできました。
南九州大学では、都城盆地で分布を拡大しつつある朝鮮半島原産の肉食性外来種コウライオヤニラミについて、
①生息・分布の現状や生態を明らかにするための研究②駆除③食用利用のためのレシピ開発の3つを同時並行で進めています。

【論文発表】
コウライオヤニラミの食性については、これまでに以下の論文を発表しています。

阿賀嶺礼旺・山内巧弥・中野光議(2025)宮崎県大淀川水系における国外外来魚コウライオヤニラミの食性. 環動昆, 36: 1-8.

 

 

【コウライオヤニラミを食べる】
食用利用については、棚町講師中野講師の指導で、両学科の学生が中心になって取り組んでいます。
2024年に宮崎県内水面漁業管理委員会指示によってコウライオヤニラミを生かしたまま持ち運ぶことが禁止されました。現在、宮崎県はホームページ等で、捕獲したコウライオヤニラミを廃棄物として処分するか、持ち帰って食用とすることを呼びかけています。

宮崎県HP  外来生物「コウライオヤニラミ」について

生態系の保護のために捕獲したコウライオヤニラミを廃棄してしまうのではなく、美味しく調理することで、自然環境の保護フードロス削減という2つの観点からSDGs達成に貢献できる研究です。

今後も、南九州大学は環境に配慮した活動に積極的に取り組み、地域課題解決のために研究を進めて参ります。