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食品開発科学科 食品安全

日本食品微生物学会学術セミナーで長田教授が講演

11月28日、宮崎市の宮崎大学ひなたキャンパスで、大学関係者や食品企業などが参加する「第57回日本食品微生物学会学術セミナーin宮崎」が開かれました。講師の一人として、本学食品開発科学科長田隆教授(食品安全学)が、「食品の加熱殺菌条件の選定と最近の食品変敗の事例について」をテーマに講演しました。

現在、微生物による加工食品の変敗を防ぐ技術を研究している長田教授は、30年以上にわたって食品関連企業で品質保証業務に携わってきた実務家教員でもあります。
今回のセミナーも、これまでの現場経験に基づいた実践的な事例を交えた内容となりました。

講演では、地球温暖化の影響で暑さに強い高温性細菌による変敗が増えている現状を紹介。特に、常温流通の低酸性食品や賞味期限が長期化したロングチルド食品では、従来の殺菌条件だけでは十分な安全性が確保できない可能性があると指摘しました。
長田教授は、「『常温』に対する考え方を見直し、高温性細菌も視野に入れた殺菌管理が必要」と語り、食品製造現場での技術対応の重要性を訴えました。