環境園芸学科 地域貢献
中野講師と学生の研究が生態学の国際誌に掲載
本学環境園芸学科の中野光議講師と学生の研究成果が、生態学の国際誌『Oecologia』に掲載されました。
■研究内容
イシガイ目二枚貝の幼生は、生存・成長するために魚類(稀に両生類)に寄生することが必要であり、両者の関係はイシガイ目が一方的に利益を得る寄生関係であるという認識がありました。しかし、イシガイ目がいることによる魚類にとってのメリットについては、研究例が乏しく不明な点が多いです。
そのような中、本研究では、イシガイ目の死骸の貝殻が宿主魚類の隠れ家として機能し、肉食魚からの捕食の回避に役立つことを室内実験で示しました。この発見により、イシガイ目と宿主魚類との間には相利共生が成立しうることが示されました。
※本研究は、科学研究費助成事業(科研費)若手研究(22K18054)の助成を受けて行いました。
また、本学環境園芸学科の研究室ではこれまでに、イシガイ目の貝殻が宿主魚類の産卵場所になることも明らかにしています。
■論文
論文タイトル:Evaluating the role of freshwater bivalve shells as anti-predator refuges for fish
著者:Nakano M, Tomiyoshi T, Akamine R, Shiokawa S
DOI
以下のリンクより、論文本体を閲覧できますので、是非ご覧ください。
これからも、南九州大学は学術的成果を社会へ広く発信してまいります。



