トピックス

地方から未来を創造する

ジツガク、
No.1へ。

国際交流(国際貢献) 環境園芸学科

大学院生の研究成果が国際学術誌に掲載(小森崇聖さん)

大学院2年生・小森崇聖さんを中心とした研究成果が、アメリカ昆虫学会(ESA)が発行する国際学術誌「Journal of Economic Entomology」に掲載されました。

外来害虫の天敵を解明

南九州大学環境園芸学部昆虫学研究室(都城キャンパス)では、世界各地でトウモロコシなどの農作物に被害をもたらしている外来害虫「ツマジロクサヨトウ」の天敵に関する研究を進めています。

今回の研究では、都城キャンパス周辺のトウモロコシ畑で採取したサンプルを調査し、日本在来の卵寄生蜂「Telenomus remus」がツマジロクサヨトウに寄生していることを確認しました。

さらに、このハチが活動する時期や年間の世代数など、生態の特徴も明らかにしました。

持続可能な農業への貢献に期待

天敵昆虫を利用した害虫防除は、農薬だけに頼らない「総合的害虫管理(IPM)」の重要な技術の一つです。

今回の研究成果は、日本国内でツマジロクサヨトウを効果的に管理するための基礎資料となることが期待されます。

国際的な学術誌に掲載

研究成果は、昆虫学分野を代表する国際学術誌「Journal of Economic Entomology」に掲載されました。

同誌のインパクト・ファクター(IF)は2.5で、IFが付与されている昆虫学関連110誌の中で19位に位置しています。

インパクト・ファクター(IF)とは

インパクト・ファクター(Impact Factor)は、学術誌の影響力を表す国際的な指標です。掲載された論文が他の研究でどれだけ引用されたかをもとに算出され、世界中の研究者が学術誌を評価する際の重要な目安となっています。

大学院生・小森さんのコメント

「元々、食糧問題や生物的防除に関心があり、宮崎でも重要農業害虫となっているツマジロクサヨトウに対する天敵の探索をすることからこの世界に入りました。この研究成果が今後の本種の総合的害虫管理(IPM)体系の構築に、少しでも役立てばと思っています。」


研究概要

〔論文タイトル〕

Life history characteristics of Telenomus remus (Hymenoptera: Scelionidae) present in Japan, an egg parasitoid of the fall armyworm Spodoptera frugiperda (Lepidoptera: Noctuidae)

〔掲載誌〕

Journal of Economic Entomology

〔掲載日〕

2026年6月30日

〔研究支援〕

本研究は、科研費(基盤研究(B)2021~2025年度、研究代表者:東京農業大学 足達太郎先生)の支援を受けて実施されました。